2006年にリリースされたビビオ(Bibio)の2ndアルバム『Hand Cranked』が、3月19日(金)にデラックス・エディションとして再発されることに。
Bibioの2ndアルバム『Hand Cranked』が再発決定!
デビュー・アルバム『Fi』から3rdアルバム『Vignetting The Compost』までは、USのインディー・レーベル〈Mush〉から作品をリリースしているビビオ。再発が決定した2ndアルバム『Hand Cranked』は、彼が〈WARP〉との契約へとつながった作品として知られている。
なお今回のデラックス・エディションは、初のCD化となる音源“Madame Grotesque”、“Cantaloup Carousel (1999)”、“Firework Owl”、“Odd Lips”、“The Last Bicycle”の5曲が追加収録され、ビビオ本人によるセルフライナーノーツ付の紙ジャケット仕様となっている。
幼少の頃の記憶へと皆を誘うローファイで心に響くメロディーラインはもちろん、サンプリングされた自然音、テクスチャー、カラー、ノイズを通して、彼の独特な音世界が、当時すでに完成されていたことがわかる名盤『Hand Cranked』。ビビオことステファン・ウィルキンソン(Stephen Wilkinson)のコメントも到着しているので、是非一読してみてほしい。
当時持っていたのは、本当に最低限のレコーディング機材だった。手頃なマイクが数本、カセットレコーダー、音声レコーダー、MDレコーダー、手頃なサンプラー、手頃なギター数本、そしてiMacが1台。
デビューアルバム『Fi』に収録された楽曲のいくつかで用いたサンプリングやアレンジの粗削りな手法は、1998年に初めて採用したものだ。それらのトラックを制作した後に思い出したのは、ぜんまい仕掛けの玩具や、メリーゴーラウンドもしくは回転木馬の模型のこと、それから幼い頃に観ていた70年代の子供向けテレビ番組のことで、番組ではそうした玩具や模型が生き生きと動いていた。ループ音源を単純に重ねたサウンドは、いびつで不完全な周期に従っていて、そこには機械的な性質が活かされているだけでなく、有機的で人間味のある質感(その要因の一端は、自分で弾いたギターのサンプリングを手動で起動していたことと、クオンタイズすなわち機械によるタイミングの補正を行わなかったことにある)も表現されていた。そしてクランクを手で回す(hand cranked)装置というアイデアから生まれたささやかな発想が、このアルバムのテーマになった。そうした装置が生み出す素朴なローファイサウンドを再現し、簡素で不完全であることの魅力を引き出したいと思っていたんだ。
ステファン・ウィルキンソン
RELEASE INFORMATION
Hand Cranked (Deluxe Edition)
2021.03.19(金)
Bibio
label:BEAT RECORDS/WARP RECORDS
国内盤CD
ボーナストラック追加収録/解説書封入
BRC-664 ¥2,200(+tax)
TRACKLISTING:
01. The Cranking House
02. Cherry Go Round
03. Quantock
04. Black Country Blue
05. Marram
06. Aberriw
07. Zoopraxiphone
08. Dyfi
09. Ffwrnais
10. Woodington
11. Above The Rooftops
12. Snowbow
13. Maroon Lagoon
14. Overgrown
Bonus Tracks:
15. Madame Grotesque
16. Cantaloup Carousel (1999)
17. Firework Owl
18. Odd Lips
19. The Last Bicycle