演劇・ダンス・映画・メディア芸術を対象にしたバリアフリー型オンライン劇場「THEATRE for ALL」の第2弾配信作品&ラーニングプログラムが発表された。

「THEATRE for ALL」の第2弾配信作品&ラーニングプログラムが発表!

「THEATRE for ALL」は、日本で初めて演劇・ダンス・映画・メディア芸術を対象に、日本語字幕、音声ガイド、手話通訳、多言語対応などを施した動画配信プラットフォームだ。2月5日(金)のサービス開始以降、オリジナル作品を含む映像作品約30作品ラーニングプログラム約30本が配信される予定となっている。

また、独自メソッドによる「THEATRE for ALLラーニング」では、作品の解説動画『2つのQ』(料金:無料、尺:10分程度)と参加型ワークショップが、多言語字幕や手話などのアクセシビリティ対応付きで展開される。そして今回は、第2弾配信作品となる11作品が発表となった。

【ドキュメンタリー】True Colors FASHION ドキュメンタリー映像『対話する衣服』-6組の“当事者”との葛藤-

本作では、気鋭の若手ファッションデザイナーを世界に輩出し続ける私塾「ここのがっこう」の卒業生と在校生から選抜された6人のデザイナーが、6人の異なるモデルに向き合って作品制作に挑んだ。作品完成までの数ヶ月、悪戦苦闘しながらもそれぞれの個性に向き合った姿が記録されている。監督を務めるのは、『うたのはじまり』で知られる河合宏樹だ。

またラーニングプログラムには、島影圭佑山縣義和が登壇。「身体補助・身体拡張のテクノロジーがもたらす未来の身体とファッション」をテーマとして、車椅子、義手、義足、補聴器など、身体障害に対する補助として生まれた機器を中心に、最新の取り組みを紹介するオンラインシンポジウムおよび参加型ワークショップが開催される。

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撮影:LILY SHU

デザイナー×モデル(6組):斎藤幸樹×カイト、SiThuAung×アオイヤマダ、市川秀樹×大前光市、タキカワサリ×ちびもえこ、田畑大地×葦原海、八木華×須川まきこ
アドバイザー:山縣良和(ここのがっこう)
監督:河合宏樹

【映画】中村真夕監督作『ナオト、いまもひとりっきり』

2015年に公開された中村真夕監督作『ナオトひとりっきり』から5年。福島の全町避難になった町に1人で動物たちと残り続けた男・ナオトのその後とは? 犬、猫、ポニー、ダチョウ、牛たちはどうなった? 帰還できる町になった富岡町の今は? 原発事故に翻弄され続けた男の生きざまに迫る本作『ナオト、いまもひとりっきり』。日本だけでなく、海外でもロングラン上映された話題作の続編に注目だ。

なおラーニングプログラムには、監督・中村真夕と主演・松村直登らが出演。長崎大学、University of North Carolina(アメリカ)と作品製作陣の連携により、オンラインでの作品鑑賞会とシンポジウムが実施される。

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【メディア芸術】和田永『エレクトロニコス・ファンタスティコス!』

2017年11月、本来の役目を終えたブラウン管テレビ、扇風機、エアコン、掃除機、ドライヤーなどが“家電楽器”となり、東京タワーの麓に集結。アーティスト・和田永が中心となり、役割を終えた電化製品を新たな楽器へと蘇生させ、オーケストラを形づくるプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」が生んだ前代未聞の奇祭が映像化! 五角形の巨大やぐらを囲み、家電が奏でる祭ばやしにのせて踊る<電磁盆踊り大会>の模様が収録されている。

ラーニングプログラムでは和田永がファシリテーターを務め、家電楽器の音の仕組みを学び、家電がどんな楽器になり得るかを想像するワークショップが海外向けに実施される。

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Photo by Mao Yamamoto

【ドキュメンタリー】KYOTO EXPERIMENT 2021 SPRING 開催に向けてのドキュメンタリー(仮)

本作は、今年で11年目を迎える<KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭>(以下KEX)の開催までを追ったドキュメンタリーだ。新型コロナウイルス感染症の影響により、文化芸術のあらゆる形態が影響を受け、フェスティバルというシステムや鑑賞すること自体をも問い直す必要性に迫られたこの特殊な状況下で、いかにしてフェスティバルを構築し、舞台芸術の未来に向けた可能性を提示するのかに迫る内容となっている。

ラーニングプログラムには、<KEX>の立ち上げに関わった前ディレクター・橋本裕介のほか、京都を拠点に活動し<KEX>にも複数回参加しているアーティストの木ノ下歌舞伎木ノ下裕一が出演。本編で取り上げる<京都国際舞台芸術祭>とはどういったものなのか、<KEX>の成り立ちと、この10年の変遷を主軸に解説した映像が製作される。

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©小池アイ子

【映画】太田信吾監督作『サンライズ・ヴァイブレーション』

太田信吾が監督を務める映画『サンライズ・ヴァイブレーション』。新型コロナウイルスによる外出自粛により運動不足や精神的失調を訴える人が増加するなか、“肛門日光浴”を実践するミュージシャンの男性が、その一風変わったアクションでうつ病や引きこもりの人々を勇気付けていく物語となっている。

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©Hydroblast

【映画】東陽一監督作『絵の中のぼくの村』

誰にでもある心の風景を舞台に描いたファンタジー映画『絵の中のぼくの村』。原作は、絵本作家である田島征三の自伝的エッセイ『絵の中のぼくの村』(くもん出版刊)だ。そして、双子の兄・征彦も同じく絵本作家。そんな2人が「生涯で一番大切で楽しい想い出」と語る高知での少年時代のエピソードに加え、原作にはなかった3人の老婆や伝説の妖怪も登場し、よりファンタジックな物語が紡がれている。

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【メディア芸術】毛利悠子『I/O』

流れるロール紙が取り込んだ空間の情報が、電気信号に変換され、配置されたオブジェを動かす……。そんな展示環境をスキャンした本作は、人工と自然が織り成す独自の生態系にも喩えられる。「THEATRE for ALL」では、この毛利の代表作を映像化。詩人・大崎清夏と映像作家・玄宇民とのコラボレーションにより、“アート作品を知覚するとはどういうことか?”という問いへ挑む。

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撮影:新津保建秀

【演劇】たんぽぽの家アートセンターHANA『僕がうまれた日』

たんぽぽの家アートセンターHANA」が毎週行っている演劇プログラム「HANAPLAY」の中で創作された今作『僕がうまれた日』。参加している障害のあるメンバーがそれぞれに経験した出来事と、かつて共に演劇を創作し、数年前に突然この世を去った仲間の人生を重ね合わせてできた物語となっている。

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撮影:仲川あい

【舞台】『朗読劇 #ある朝殺人犯になっていた』

ネット化した現代の闇をユーモラスかつミステリー仕立てに描いた藤井清美の新作小説『#ある朝殺人犯になっていた』。U-NEXTで電子書籍として配信されたのち、11月にU-NEXT初の紙の書籍として出版されたばかりの話題作が戯曲化! 本公演では、ステージングと生演奏、映像を使用した新感覚の朗読劇が繰り広げられる。

『朗読劇 #ある朝殺人犯になっていた』公演
日程:2021年1月29日(金)〜2月7日(日) チケット販売:1月22日(月)
一般発売予定会場:こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
料金:¥6,000(tax incl./全席指定)
キャスト:須賀健太/山崎大輝(Wキャスト)、赤澤遼太郎(Wキャスト)、美山加恋(Wキャスト)、宮澤佐江(Wキャスト)、真凛/馬渕英里何、山崎裕太/松本利夫(EXILE)

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【舞台】金原亭世之介&RAGG 落語ミュージカル『お菊の皿』

お菊の皿』は、落語とサンバ系ロック音楽によるジョイントステージの落語ミュージカルだ。芸歴四十余年の金原亭世之介による噺の力と、RAGGによる楽曲の美しさが魅せるパフォーマンスで、多くの人々を虜にしてきた本作。古典落語「お菊の皿」を金原亭世之介風にアレンジし、幽霊と江戸っ子の恋愛物語にまで発展させた“笑って泣ける”トライアル公演となっている。

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©2018 King Production Co.Ltd.

【舞台】劇団わらび座 ミュージカル『ジパング青春記 ―慶長遣欧使節団出帆―』

さらに、劇団わらび座によるミュージカル『ジパング青春記 ―慶長遣欧使節団出帆―』も配信されることに。本作は、宮城の郷土芸能・鹿踊りや和太鼓、日本の伝統芸能と、多彩な楽曲が融合したオリジナルミュージカルだ。石巻の浜辺。年老いた雌猫が子猫たちに語り出す……。400年前、この地を襲った大地震と大津波。その傷を乗り越えた一隻の船と、1人の青年の物語。慶長の大津波から2年後、伊達藩から出帆した遣欧使節団の情熱と、東日本大震災からの復興の思いを重ね合わせ、人々が悲しみの中から希望を取り戻して生きていく姿が描かれる。

注目コンテンツが多数ラインナップしている「THEATRE for ALL」。サービス開始となる2月5日を是非お楽しみに!

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宣伝美術:澁谷和之(澁谷デザイン事務所)

INFORMATION

THEATRE for ALL

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サービス開始日:2021年2月5日(金)予定

主催者:
文化庁
株式会社precog

パートナー企業:
合同会社ARTLOGY(事業コンサルティング)
シティライツ法律事務所(契約・法務・権利処理)
一般社団法人DRIFTERS INTERNATIONAL(ファンコミュニティ醸成のための企画・運営)
Palabra株式会社(バリアフリーコンテンツの監修)
株式会社ミミクリデザイン(ラーニングプログラム監修)
株式会社メジャメンツ(アクセシビリティ監修)
株式会社MOTION GALLERY(クラウドファンディング企画・ファンコミュニティ醸成)

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