フレンチ・エレクトロ・シーンで言わずと知れたフランスを代表するデュオ、ダフト・パンク(Daft Punk)が解散することが明らかになった。
Daft Punk、解散へ
8分間にも及ぶ映像「Epilogue」がダフト・パンクの公式YouTubeチャンネル上で突如公開。その中で、解散を示唆する形で「1993-2021」という数字とともに、メンバーのトーマ・バンガルテルとギ=マニュエル・ド・オメン=クリストの手を配したアイコンが表示され、話題に。米・Pitchfork誌の情報によると、グループの広報を担当しているKathryn Frazier氏が解散を認めたことが伝えられている。
映像内では、並んで砂漠を歩いていたトーマとギ=マニュエルのふたりが映し出されるのだが、次第にトーマが歩みを止め、自身の背中の自爆スイッチを押すようギ=マニュエルに促すシーンも。2006年に発表された映像作品『Electroma』を彷彿とさせる内容に、胸が熱くなるファンも多いはずだ。
1997年に発売された1stアルバム『Homework』で鮮烈なデビューを果たして以来、常にシーンの最前線を走り続けたダフト・パンク。ナイル・ロジャース(Nile Rodgers)、ファレル・ウィリアムス(Pharell Williams)、ザ・ストロークス(The Strokes)のジュリアン・カサブランカス(Julian Casablancas)らと共演を果たした最新アルバム『Random Access Memories』では3つのグラミー賞を受賞し、第56回グラミー賞授賞式当日はナイル・ロジャース、ファレル・ウィリアムス、そしてスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)とともにステージに立ち、ファンの度肝を抜く演出で会場を沸かせたことも話題となった。代表曲のひとつである“One More Time”がCM曲に起用されるなど、日本でも多くのファンに親しまれている彼らの解散報道に驚いたファンも多いことだろう。後世に計り知れない影響を与えた彼らの音楽は、これからも世界中で親しまれ続けるはずだ。