アートブックノススメ：番外編｜関口シンゴ-『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』／村上春樹

昨年から続くコロナ禍が猛威をふるい、今年のゴールデンウィークはおうちで過ごす人も多いのではないでしょうか？　おうちにいる機会に、ゆっくりと写真を眺めたり、こだわりの質感を感じることのできるアートブックにも注目が集まっており、Qeticでも『アートブックノススメ』として、毎月編集部がピックアップしたアートブックを紹介しています。

今回はゴールデンウィーク特別版として、クリエイターやアーティストのオススメの書籍をご紹介！　アーティストたちの本棚にはどんな本が並んでいるのか、中でもオススメの一冊とは！？　リアルな本棚の写真と共に、お気に入り書籍の紹介コメントも。長く休みが続くゴールデンウィークのお供となる本を見つけられるかも！

今回はギタリスト／プロデューサーの関口シンゴが『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』／村上春樹をピックアップ！

関口シンゴ -『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』

本棚の大部分は村上春樹作品とカズオイシグロ作品。どの作品も読み過ぎて覚えてしまっているので、最近はもう最初からじっくり読むというよりは気ままに手にとって適当なページを開いて読むことが多いです。正直すべてお気に入りなので選ぶのは難しいんですが、そんな中でも絶対的なお気に入りはこちらの『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』村上春樹著。上巻はもう表紙もとれて、汚れてしまって写真をお見せするのも忍びないんですが、一時期はどこに行くにもカバンやスーツケースに入れて持って行っていたくらい好きな作品です。

実はこの文庫は高校生の時に読書感想文を書くために買ったもので、それが村上春樹作品との最初の出会いだったのですが、当時は本当に理解力が足りなさ過ぎて感想文の評価がCだったのを覚えています。「ふん」という感じで、その後二十歳を過ぎるまで村上作品は読んでいなかったのですが、『ノルウェイの森』を友人に勧められて読んだことがきっかけで、再びこの『世界の終り』も読み始め、どっぷりとハマっていくことになりました。

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