河出書房新社より、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)のこれまでの軌跡を描いた評伝『バタフライ・エフェクト ケンドリック・ラマー伝』が12月2日に発売となった。
ケンドリック・ラマー初の本格評伝『バタフライ・エフェクト』が発売!
黒人としてアメリカに生きることの怒りと哀しみ、地元コミュニティへの愛情と戸惑い、自身を襲う鬱や葛藤を重層的に織り込んだリリックと、音楽史の最先端を取り込んだ楽曲でヒップホップの可能性を拡張し続けるケンドリック・ラマー。本作は、映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』でも描かれた、カリフォルニア州コンプトンで生まれ育った青年が、アメリカ現代史やブラック・ライヴス・マター(BLM)とも交差する作品を生み出すに至るまでを克明に描いている。
『good kid, m.A.A.d city』、『To Pimp a Butterfly』、『DAMN.』というわずか3枚のアルバムで、瞬く間に頂点を極めたラッパーはいかにその表現を獲得したのか。世界中のファンを熱狂させ続けるスーパースターの半生をスリリングに描く、ケンドリック・ラマー初の本格評伝となっている。
著書を手がけたのは、『カニエ・ウェストへの手紙』でエドワード・マロウ賞を受賞したマーカス・J・ムーア(Marcus J. Moore)。また翻訳を、ケンドリック・ラマーにデビュー当時よりインタビューを重ね、『good kid, m.A.A.d city』以降のアルバム日本盤のリリック対訳を務めるヒップホップ・ジャーナリスト、翻訳家の塚田桂子が担当している。
ケンドリック・ラマーは2022年2月13日(日)に行われるスポーツ界最大の祭典、<NFL第56回スーパーボウル・ハーフタイムショー>への出演も決定。2017年『DAMN.』以来となるニューアルバム発売の噂が急浮上している中、ぜひ本書を読みながら、期待を膨らませてはいかがだろうか。
RELEASE INFORMATION
バタフライ・エフェクト ケンドリック・ラマー伝
2021年12月2日(木)
マーカス・J・ムーア著/塚田桂子訳
¥3,135(tax incl.)
体裁:46判/352頁/並製
ISBN:978-4-309-29171-0