2022年7月29日(金)〜31(日)にかけて開催された<FUJI ROCK FESTIVAL ’22(以下、フジロック)>。Qeticでは、<フジロック>現地にて、出演したアーティストのインタビューを実施。今回は、30日に出演したスネイル・メイル(Snail Mail)のインタビューをお届けする。
スネイル・メイルことリンジー・ジョーダンが初の来日公演を行ったのは、デビュー・アルバム『LUSH』を発表した2018年。渋谷WWWにてライブを行った。そして昨年11月にリリースしたセカンド・アルバム『Valentine』を引っ提げ、4年ぶりの日本では<フジロック>のWHITE STAGEに登場した。
肝の座った佇まいや突き放すような歌声、思わず口ずさみたくなるメロディーはオルタナティブ・ロックの醍醐味を髄まで堪能させてくれる。また、リンジーやバンドの表情は豊かで、観ているだけでとにかく励まされる。そんなステージだった。
「最高のショーになる!」と、ライブ前にインタビューに応えてくれたリンジー。今回のツアー中に起こった素敵なエピソードや、「泣きたい夜に聴きたい曲」などを共有してくれた。
Snail Mail – Headlock(FUJI ROCK 22)
INTERVIEW@FUJI ROCK:
SNAIL MAIL
(Qeticの旧マスコットを見て)可愛い! これ、オットセイなの?
──とくに決まってないです。名前もないんですよ。
動物は大好き。絶対オットセイでしょ。名前……アーニーはどう?
──ありがとうございます!(笑)では、質問をはじめますね。前回の来日は2018年、デビューアルバム『LUSH』をリリースされたときで、渋谷でライブをされていました。今回は<フジロック>で、渋谷と苗場は全く違う場所ですが、いかがですか?
空気は綺麗だし、景色も素晴らしくて……。また日本に来れて良かった。はじめて日本に来たときは「一番好きな国かも」って思ったし、また来れてすごく嬉しい。いつ来れるかも分からなかったし、次のアルバムもどうなるか分からなかったけど、とにかく嬉しい。
──今回、4年ぶりの来日になりました。ご自身にはどのような変化がありましたか?
本当にたくさんの変化があった。もう4年前とはまるで別人というか、生まれ変わった。子供から大人になったような感じ。音楽に対する変化もあったし、波もあったし、ライブもタイトになった。あと喉の手術もした。それで歌い方も変化して、声も高くなったりして、それはそれで良かったなって。バンドも大きくなったので、良いパフォーマンスができると思う。
──ヨーロッパのツアーが終わって日本に来て、つぎはUSツアーが始まりますね。ツアー中はいろんなことが起きると思いますが、なかでも印象に残っている出来事を教えてほしいです。
ツアーは大好き。アメリカはバスツアーなんだけど、ヨーロッパのときは喉の手術もあって、スケジュールが変わってバスが手配できなくて小型のバンだった。だから結構キツかった。8時間くらい車に乗ってからライブして、そのあと3時間寝るみたいなハードなスケジュールだったんだけど、すごく楽しかった。昔やってたライブを思い出したりした。
あとは……イタリアのコモ湖で私とガールフレンド、2人きりでいた。そのとき、警察が来て。本当は入っちゃいけない場所だったけど、2人だけでこっそり入ってたの。あの瞬間は素敵だったな。
──すごく素敵ですね……! 『Valentine』は2019〜20年に書かれたものということですが、次回作のコンセプトなどはありますか?
まだ具体的には言えないけど、音楽以外で大きなプロジェクトをやる予定。みんな驚くと思う。最近はメロトロンに触る時間がかなり増えていて、そこでアレンジメントを思い付いたりする。いまのところ、5曲くらい素敵な曲ができる予感がしてる。ただ、いまはすごく忙しいから、家に帰ったらXboxで遊ぶとか、料理したり、寝たり、ゆっくりしたい。数ヶ月は休みたいかな。
──ありがとうございます。今日のライブも楽しみにしてます。最後に、この箱に質問が入ってるので、一つ引いていただけますか?質問は「泣きたい夜に聴きたい曲は?」です。
いくつかあるかな。エリオット・スミス(Elliott Smith)の“The Biggest Lie”、カーペンターズ(Carpenters)の“遥かなる影((They Long to Be) Close to You)”。ひどい気分になる曲。あとは、いまTikTokで話題になってるCafunéってバンドの“Tek it”。悲しくなるんだけど、そういう曲が好きなんだよね。
Photo by 横山マサト
Interview, Text by 船津晃一朗
INFORMATION
Valentine
2021年11月5日(金)
Snail Mail
label:BEAT RECORDS/MATADOR
国内盤CD
国内盤特典:オリジナルステッカー封入/解説書・歌詞対訳封入
OLE1785CDJP
¥2,200(+tax)
CD 輸入盤
OLE1785CD
¥1,850(+tax)
LP 限定盤
OLE1785LPE(Gold Vinyl/LTD)
¥2,850(+tax)
LP 国内仕様盤
OLE1785LPJP(日本語帯付/Gold&White Explosion Vinyl/LTD)
¥2,850(+tax)
LP 輸入盤
OLE1785CDJP(Black Vinyl)
¥2,200(+tax)
Tシャツ付き
size:S-XL
¥6,500(+tax)
(日本限定LP+T シャツ)
size:S-XL
¥7,480(+tax)
FUJI ROCK FESTIVAL ’22
2022年7月29日(金)30日(土)31日(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場