ギブソン・ブランズ・ジャパンが、2023年にブランドの創設から150周年を迎えるエピフォンのアニバーサリーを記念した特設サイトを公開。特設サイトでは、“エピフォン・プレイヤーズ”の多彩なゲストが1年を通して登場し、この記念すべき年を彩る。
特筆すべきは、それぞれのゲストへのインタビューコンテンツ。エピフォン・ブランドのテーマである「共鳴・反響」、「重なるサウンド」、「夢を受け継ぐ」というキーワードに沿ったエピソードが発信されており、エピフォン・ギターの魅力や思い出など、ここでしか読めないプレミアムな内容となっている。今回はこの中から印象的なエピソードをいくつかご紹介!
共鳴・反響
「僕の思いに共鳴してくれたんです」(椎木知仁)
創業者ファミリーの故郷・ギリシャで、「共鳴」を意味する言葉にも通じるEpiphone(エピフォン)。そんな“共鳴”、そして“反響”を軸にゲストにインタビューを行うと、それぞれの色濃いエピソードが語られていった。
モデル・女優として活躍する紺野彩夏は、YouTubeシリーズ『Epiphone | For Every Challenge』でも、自ら選んだアコースティックギターとともに、3カ月に渡り楽曲に挑戦。その挑戦の裏には、偶然とは思えない“共鳴”を感じていたと語っている。
「実は一度、ギターに挫折しているんです。15歳くらいのとき、父が弾いていたギターに興味を持って、お年玉で初心者用セットを買ってみたのですが、なぜか続けられませんでした。それからずいぶん経って今回のお話をいただいたので、なおさら今度こそ必ず弾けるようになりたいという気持ちが強かったんだと思います。エピフォンの存在は、初心者用セットを探しに楽器屋巡りをしていたときに知りました。その名前をずっと覚えていたのも、ただの偶然ではないご縁を感じたんです」(紺野彩夏)
エピフォンが奏でる音は音楽家たちの作品へのアプローチとも“共鳴”する。My Hair is Badのギター&ボーカル・椎木知仁は、バンドの基盤をつくった楽曲は、自分の思いに“共鳴”したからこそ生まれたと語った。
「僕の思いに共鳴してくれたんです。My Hair is Badの基盤をつくってくれた楽曲はエピフォンのレスポールから生まれましたから。フレットは何度も擦り直して打ち直し、最終的には修理する間がなくて新しい楽器を使うようになりましたが、よく今まで折れなかったと思うほど、いっしょに身を削る時間を過ごした大切なギターです」(椎木知仁)
Original Love田島貴男は、シェラトンが自分のやりたい音楽性と“共鳴”したことで長年の愛器となったことを語った。
「僕は当時からいろんなジャンルの音楽を奏でたい思いが強かったので、そういう柔軟な使い方にシェラトンの響きが合っていたんですよ。ロックギター的な音だけではなく、ファンキーな音も出るし、ジャズギターのようにマイルドな音も出る。自分のやりたい音楽性にマッチしていたから、これだけ長い間弾き続けてきたのだと思います」(田島貴男)
重なるサウンド
「まだまだ僕はこのギターを完全には使えていないのかもしれないと思うんです」(田島貴男)
『Epiphone | For Every Challenge』シリーズ最終回では、井上苑子とのセッションで弾き語りを披露した紺野。本番で響いた“サウンドの重なり”からは、井上の優しさも感じられたとコメントした。
「究極的に難しかったです。左手でコードを押さえて、右手でリズムを保って、その上で歌うのは、何も考えなくてもギターが弾けないと成立しなくて……。なので、本番前はドキドキしましたが、井上さんが横でいっしょにギターを弾いてくれたら、私のつたない演奏でも音が広がって、どんどん楽しくなっていったんです。井上さんの優しさが感じ取れたというか、音が重なる気持ちよさを知ることができたのは、とても貴重な体験になりました」(紺野彩夏)
レスポールを愛用する椎木は、これまでのキャリアで様々なギターの“サウンドの重なり”を経験している。そんな中、改めて弾いてみたいエピフォンについて伺うと、大人になってから気づいたことを明かした。
「いつか欲しい1本はCasino(カジノ)です。僕もライブでは箱物を使いますが、先輩でカジノをメインギターにしている人がいて渋いなと思いました。そうやってカジノが今も大事にされ続けるのは、エピフォンの長い歴史があってこそだと思います。皆のいろんな想いが重なって今につながっている。その事実は、大人になってみないとわからないことかもしれませんね」(椎木知仁)
エピフォンのギターについて、「とびきりの愛着がありますから、こいつには。」と語り、長く第一線で使い続けている田島も、そのサウンドの可能性に、新しい発見があったと話す。
「僕の大好きなブルースマンで、やはりエピフォンを使っていたジョン・リー・フッカーという人物がいるんですけど、まだこのギターを彼みたいに指で弾いたことがないんですよ。彼はブルースとロックのちょうど中間にいて、1人でロックンロールをやっていたような偉大な存在。僕の〈ひとりソウルショー〉の原型ともいえます。彼が指ではじくようにエピフォンを弾くと、パキーンという素晴らしい音がするんですよね。あの音を聴くと、まだまだ僕はこのギターを完全には使えていないのかもしれないと思うんです。ジョン・リー・フッカーの技術はもちろん、エピフォンの奥深さを強く感じますね」(田島貴男)
夢を受け継ぐ
「エピフォンの新しい歴史をつくる人が増えるきっかけになれたらいいなと思います。」(紺野彩夏)
150年という長い歴史の中で、数多くのプレイヤーに愛され、そしてそのプレイヤーを愛する人へも受け継がれていったエピフォンが奏でる“夢”。一度は挫折したという紺野も、その歴史の中で出会ったものを大切にしたいと話す。
「150周年という大きな記念の年に向かってこの機会に巡り合えたのは、私自身も特別なことだと感じています。だからこそ、この出会いを決して無駄にせず、時間のある限りギターを弾き続けていきたいです。まだよちよち歩きの初心者ですが、それでもギターが好きになれる姿を知ってもらうことで、皆さんに夢を与えると言えば大袈裟になりますけど、エピフォンの新しい歴史をつくる人が増えるきっかけになれたらいいなと思います」(紺野彩夏)
ELLEGARDENのライブ映像で細美武士がレスポールを弾きながら歌っている姿に憧れ、のちに自身が若い世代に影響を与える側になった椎木。終始謙虚な姿勢で話しながらも、その可能性について、説得力のある言葉が飛び込んだ。
「すべては自分の力を越えた縁だと思っているんです。夢を抱いて何かを始めようとしても始まらない場合があれば、始めようとしなくても始まることがある。僕は偶然いろんな人と出会えて今ここにいるだけで。だから、やりたいことが見つけられたら迷わず挑戦してもらえたらと、そう思います。自分の体験を押し付ける気はありませんが、初めてのギターがフジロックのステージまで連れていってくれたのは事実ですからね。やっぱり縁という他にないと思います」(椎木知仁)
自分が知らない若い世代のバンドでも、エピフォンを使っているメンバーを見つけると気になると明かす田島。数多のミュージシャンに偉大なる背中を見せてきた彼も、エピフォンが繋ぐ縁を感じると語るひとりだ。
「自分が知らない若い世代のバンドでも、エピフォンを使っているメンバーを見つけると『おや?』と気になるんですよね。どんな音楽をやっているのか、聴いてみたくなる。数あるギターの中からエピフォンを選択するというセンスや思考に、自分と近いものを感じるというか。『わかってるな、ちょっと一味違うものを選んでるのだな』と感じるんです。逆に、若い人たちが僕のシェラトンに興味を持ってくれるのもうれしいです。どんなギターを選択するのかで、アーティストの大事なカラーが決まることだってありますから。エピフォンはこれまで常に実験的なことをしてきた歴史があるじゃないですか。過去のモデルでも、ピックアップやツマミの数から配置まで、常識に捉われない冒険的なアイディアを試してきた。そういう新しい試みが、僕らをワクワクさせてくれるのだと思います」(田島貴男)
ご覧いただいたように多種多様なエピソード、そしてそこから浮かび上がってくる創設から変わらないエピフォンブランドの心髄。特設サイトでは、各インタビューが全編掲載されているので、ぜひチェックしてほしい。
さらに特設サイトでは、インタビューコンテンツ出演アーティストの直筆サイン入りギターストラップが当たる抽選企画も実施。メモリアルかつ貴重なプレゼントをゲットできるこの機会をぜひお見逃しなく!
INFORMATION
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【応募期間】
3月31日(金)~4月13日(木)23:59
【賞品】
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紺野彩夏さん/椎木知仁さん/田島貴男さん
直筆サイン入りギターストラップ
各2名様・計6名様
【応募方法】
特設サイト内の専用応募フォームに必要事項を記載してエントリー
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