自身で作詞・作曲・編曲・歌唱・ミキシングを行い、生活の一場面をサンプリングし解体・構築を繰り返す事により生成されたビートの上で、厭世観を小気味良いリズム感で淡々と歌い上げる「悒うつぼ」。この度、4月19日に2ndフルアルバム『回送行き』をリリースした。
MV制作を主目的としながらも、独立した音楽作品として唯一無二な存在感を発表し続ける悒うつぼだが、今回初となるインタビューを実施。一部では様々な憶測を呼ぶ、ベールに包まれた悒うつぼについて、そのキャリアやルーツ、そして作品に対する考え方を語ってもらった。
初インタビュー:音楽ルーツ・制作背景・MVに執着する理由
音楽的なルーツはどこに?
──今回のインタビューは、悒うつぼさんにとってキャリア初の機会だと聞きました。間もなく活動5周年を迎えながらもベールに包まれている部分も多いため、自己紹介からお願いできますか。
悒うつぼとして、楽曲の作詞・作曲・編曲・歌唱・ミキシングを行っています。マスタリングはエンジニアの諸石 政興さん、MVは谷口 修さんにお願いをする分業体制で、MV投稿を活動の主目的として置いています。この名義では2018年1月からの活動となりますが、それ以前は“うつぼ”という名前でした。そこから文字の見た目・発音が面白く、なおかつ意味のある名前にしたいと考えて、“悒鬱”の“悒”を頭に付け、“悒うつぼ”となりました。気軽に“うつぼ”と呼んでほしかったので、あえて読みにくい字を苗字の様に配置したという理由もあります。
──楽曲制作を始めたのはいつ頃ですか?
高校生の頃ですかね。当時、幼馴染の友人たちとバンドを組んで、誰かのカバーではなく、自作曲を演奏したいと考えていました。しかし、当時は私を含めて誰も音楽のことなんて全然わからないし楽器も殆ど演奏できなかった。スタジオを予約して初めて合奏した時、想定外のとんでもない音が出来上がってしまい、みんなで呆然としたことを今でもたまに思い出します。そこでまずは「Domino」というフリーソフトのMIDI音楽編集ソフトを使用し、ギターやベース、ドラム等の打ち込みをして、みんなにはそれを参考に演奏してもらうことにしました。バンド活動は休止してしまいましたが、その延長線上で楽曲制作を続けている状況ですね。現在愛用しているDAWは「Cubase Pro」ですが、「Domino」の見た目や操作感、音は今でも好きです。
──当時は歌詞の制作も悒うつぼさんが?
そうですね。最初はなにを歌詞にすれば良いかもわからず、ただ幼馴染の友人たちを笑わせたいと思い、ふざけた言葉を並べて、弾き語りでもなく無伴奏で歌っていました。それに対する幼馴染の友人たちの反応がおもしろくて、ふざけた曲なのに真面目な顔で聴いて、なぜか褒めちぎってくれました。それがなんだか嬉しくて、次第に良い曲を作ってもっと褒めてもらいたいという気持ちが大きくなり真剣に楽曲を作るようになりましたし、今でも作り続けているような気がします。
──音楽的なルーツがどこにあるのかも気になります。
小学校高学年の頃からのめりこんだニコニコ動画にあります。学校から帰ってきたら、毎日更新されているマイリストランキングを眺めて、面白動画を見たり、アニメソングやボーカロイド楽曲を聴いたりしていました。サイト内でも人気のあった曲をメドレー形式にした楽曲「組曲『ニコニコ動画』」や「ニコニコ動画流星群」は、繰り返し聴いて暗記しました。私の楽曲の明るさやポップさの根底には、それらの影響があると感じています。
──悒うつぼさんの世代とニコニコ動画は、もう切っても切れない関係性ですよね。
そうですね。中学生になると、TVアニメ『苺ましまろ』を繰り返し見るようになりまして。今度は、原作漫画の作者であるばらスィーさんが愛聴しているというアーティストを聴くようになりました。その中でもエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)の楽曲を好んで聴いていました。
──『苺ましまろ』からのエイフェックス・ツインとはいきなりすぎませんか?(笑)
そうですね(笑)。テスト勉強をしながら聴いていました。最近聴いた時に自分の行っているトラック処理と間接的に類似していそうなところがあると感じたため、今思えば無意識に影響を受けているかもしれません。アルバム『Come To Daddy』が特に好きです。
──活動の原点に『苺ましまろ』が鎮座しているのも素敵なエピソードです。
当時を思い返すと、ニコニコ動画で“苺ましまろ”と調べて、再生回数が1桁の新着MAD動画を確認することが日課となっていましたね。あとは、丁度TVアニメ『けいおん!』が放映されており、その影響を受けて実家の箪笥にあったおばちゃんのアコースティックギターで、コードの練習をしてみようと思ったこともありました。しかし、家の近くにピックを売っている店が無く、弦も錆びていて指が痛かったのですぐに練習を辞めました。
その頃から弾き語りで音楽を作ってみたいと意識するようになったものの、なにをすればよいのかわからない状態が続いていましたね。
2ndアルバム『回送行き』のタイトルが生まれた背景
──ここからは、2023年4月19日発売の2ndアルバム『回送行き』について聞かせてください。今作のタイトルの意味は?
ある会社帰りの夜、自分の横をバスが通り過ぎて。そこでふと、行き先表示に映し出されていた“回送”という文字列が目に入り“回送行き”という言葉が思い浮かびました。直感的に言葉の意味も難しすぎず、なにより語感・文字の見た目・発音が良いと思いました。同時に曲名や歌詞に使用するべきではないと感じたため、2020年12月に1stアルバム『嘘八百』を発表する前から、2ndアルバム名は『回送行き』にしようと決めていました。
──偶然に出会った情景が落とし込まれていると。
巡り合わせは大事にしています。回送が「バスなどを空車のまま適切な場所に送り返す事」という意味を持っているため、「無意味に思えることも適切な未来に繋がっている」という意味を込めました。
──アルバムを視聴したところ、さながら群像劇やそれを集めた短編集のようでした。
そうですね。基本的にはアルバムという枠組みに囚われず、1曲単位で完結できる様に制作しています。明確に決めた曲の配置は、ゲームセンターの環境音による少し狂った雰囲気が作品の幕開けに相応しいと思えた1曲目“おはなばたけ”と、季節の移ろいと衰弱を歌った最終曲“判じ絵”だけで、そのほかは全体的なバランスを重視した配置となっています。
──収録された全12曲のうち、半数以上が2分弱の尺。かつ、一般的なポップスとは異なり、Aメロ→Bメロ→サビといった流れを追わず、特定のループを用いて転調しながらキーがエスカレートしていくものでした。このあたりにはなにかこだわりが?
私は長尺の楽曲を好んで聴いている途中で「まだ間奏か」と思い、飽き始めてしまうことが度々あります。大切な楽曲に対してその様な感情を抱く自分に嫌気が差します。視聴者の方が私の楽曲を聴く際には、できるだけそういった想いを抱かないようにしたい。また、自分自身も飽きてしまうので比較的短尺の楽曲が多い様に感じます。とはいえ尺の長さについてはそこまで意識せず、その楽曲が1番良い完成形になればなんでも良いと思っています。また、MVの視聴を前提としているため、制作においてBGMとしての利用・ライブでの演奏は想定しておりません。
──6曲目“孑孑”は最早、30秒ほどという。
“孑孑”は、小学生の私が観た情景をそのまま落とし込むことができ、私にとって大切な1曲となりました。当初、“悒うつぼ”の楽曲としては考えておらず、ボカロ曲匿名投稿イベント「無色透名祭」へ参加するためだけに制作していました。しかし、多くの私情が含まれてしまいましたし、参考で自身の仮歌唱を録音した時に既に“悒うつぼ”の楽曲として成立してしまったため、本アルバムへの収録を決めました。尚、自分の中でセルフカバーという扱いにはしたくなかったため、敢えて仮歌唱をそのまま採用しています。今後も短歌をリズムに乗せた様な楽曲が作れたら嬉しいです。
孑孒 / 悒うつぼ
“消しゴムのカバーで隠れる所に好きな人の名前を書く”ような遠回しの歌詞
──9曲目のタイトル“婆心古狸”は、悒うつぼさんの造語でしょうか。
“悪賢い世話焼き”という意味を持たせた私の造語です。自分なりに造語が思いついたら楽曲に使用することがあります。
──曲中には〈裸の時間割〉など、〈裸〉と〈時間割〉という普段であれば飛距離のある言葉が組み合わされている感覚がとても新鮮でした。
この歌詞は、“予定の無い休日”という意味を想定し考えました。今では少し乱暴な言葉の組み合わせだったかなと思っています。最近はぎりぎり伝わるか伝わらないかの境界を探っています。歌詞に対する考え方は学生時代の経験に影響されているかもしれません。
──というと?
当時頑張って作った楽曲を、学校にいた特に音楽に興味がない人に聴かせてみたことがあるんですよね。そしたら楽曲の内容というよりかは制作自体を茶化すかの様な反応が返ってきました。腹立たしい気持ちになりましたが、自分自身も赤裸裸な歌詞を聴かせるのが恥ずかしいという思いはあって。それから目の前で聴かせても恥ずかしくない様な自分以外が理解できない歌詞にするために、遠回しな表現をするようになったと思います。
──そのほかの特徴として、大人や汚れ、子どもと純粋な心など、明確な対比構造を描く歌詞が多いように思われます。会社生活などを歌詞にすることはありますか?
最近は会社生活に関することは歌詞にすらしたくないと思う様になりました。むしろ歌詞は、自分自身の嫌いな部分や些細な経験談、昔の思い出を織り交ぜながら作ります。例えば、4曲目“一緒くた”は、自分の好きなものを誰かに勧めたとき、「〇〇みたいなやつだよね」と、当人が知っている枠組みの中で“一緒くた”にして丸め込まれる感じを不快に思い、主題としました。因みに、冒頭の“アイロンをしたハンカチーフの匂いで帰省 溶けた絨毯で離郷”という歌詞が取っ掛かりとして最初に思い浮かびました。アイロン台が無かったので絨毯の上で直接ハンカチーフにアイロンを掛けている時に実家の匂いを思い出して和んでいるところ、溶けている絨毯に気付き焦って現実に戻ったことがありました。そんなどうでも良い事を歌詞に組み込むことが好きです(笑)。
──ここで共感してしまうのが“一緒くた”そのものなのかもと恐れつつ、とてもよくわかります。
自分の好きなものだから、誰かになにかと比べてほしくない。でも、自分が逆の立場に立ったときに、頭の中では大体同じような事を思ってしまっている。結局は、人の嫌な所を歌詞にしても自分の内省に行き着くし、自分自身に向けて歌っている様な感じなんですよね。
──とはいえそうした内省は、自らにとって精神的にとても負荷が掛かると思います。
行き場の無いどうしようもない悩みを、遠回しに隠して打ち明ける行為こそ私の音楽活動だと思います。あくまでも自分のために制作していますね。昔やった、消しゴムのカバーで隠れる所に好きな人の名前を書くやつみたいだな。
一緒くた / 悒うつぼ
トラック制作〜サンプリングの基となるのは“愛着”
──歌詞のお話に続いて、今度はトラックについて聞かせてください。悒うつぼさんの作品といえば、環境音をサンプリングして解体・再構築した小気味よいリズムのビートが特徴的ですが、そもそも環境音を使用するようになったきっかけは?
順に説明すると、悒うつぼのMV初作品“籠り唄”では、無料配布されているサンプリング音を使っていたんです。また、その頃から自身で録音した地下歩道空間の音など、好んで環境音を楽曲に取り入れていました。因みに私は2mixを書き出す時は全てのMIDIトラックをオーディオトラックにしておきたい気質があるのですが、当時オーディオデータの前後のフェードを一括で変更する方法を知らず、また無駄に神経質なので1つ1つ同じ角度になる様に設定していました。また、よく好んでオーディオデータをぶつ切りにしていますが、その際に発生するプチプチノイズは最も嫌いなので過度なくらい注意を払っています。
そこから試行錯誤を重ねて、無料配布や市販のサンプリング音と、自身で録音した環境音を織り交ぜるようになり、次第に後者の割合が大きくなっていきました。現在の手法へ繋がる大きなポイントは“幽栖”の制作にありました。
──どのような転機だったのでしょう。
インターフェースに接続しているマイクを常に録音状態にして、意図的に生活音を発生させて、その録音したオーディオデータ内でビードを生成するという制限を設けてみました。結果的に満足のいく出来となりましたが、制作を重ねる内に自身で録音していたとしても意図的に発生させた音については物足りなさを感じる様になりました。配布されているサンプリング音についても、良い音は沢山ありますが、選択肢が多い故に選択する意味が見つからなく、制作に対して困難をきたす様になってしまいました。
──とてもよくわかります。“なんとなく”の音ではなく、その音が鳴る必然性を求めてしまうのですよね。
そうですね。制作における全ての選択になんらかの意味が欲しいという気持ちが大きくなっていました。それらの打開策として今は日常の一場面を数十分から数時間iPhoneを放置しながら録音して、そのオーディオデータを主軸として考える制限を設け、偶発した音を組み合わせる事によってビートを生成するようになりました。楽器類も打ち込みではなく自分で弾くようにしていて、鍵盤で演奏しモニタースピーカーから鳴った音源をiPhoneで録音をしています。モニタースピーカーが演奏者の代替ですね。
私は楽器類ではギターしか扱えないため、いつも頑張って鍵盤を叩いて録音し、オーディオ処理でズルをしています。勿論多くのホワイトノイズが存在するため、トラック構成は慎重に考えておりますし、こだわりの一つでもあります。歌声もiPhoneで……といったところですが、音楽活動の収益で初めて購入したコンデンサマイク“Neumann U87Ai”を本アルバムの殆どの楽曲で使用しております。視聴者の方々の御陰で購入でき、これまでの活動の全てが詰まっているようなマイクで録音した音は無条件で愛着を伴うためチートです(笑)。
──最近では、音楽でいえばグラミー賞、映画でいえば『カンヌ国際映画祭』に、どちらもiPhoneの録音/撮影環境だけでラインナップされた例もありますからね。さて、今回の『回送行き』収録曲で、“この音が入っていてブチ上がった”といった楽曲はありますか。
“一緒くた”ですね。昨年の夏に実家に帰省した際、父親と家の外で牡蠣を焼いたんです。その時もiPhoneで1時間程録音しましたが、牡蠣の“パチパチ”と弾ける音が丁度良くて、上手くビートに落とし込めました。ハイハットみたいな音ですね。午後、鳥も鳴きまくっていたので終始ぴよぴよ聴こえます。一部父親の声も入ってしまっているのですが、オーディオ処理で妖怪の様になっているため気に入っています。
──取材が終わり次第、その点を意識して聴いてみます! 話は戻りますが、悒うつぼさんがすべての音に意味を求めてしまう明確な理由などは想像したことがありますか?
もうとにかく、音楽に限らず自分の所有物に対して愛着が欲しいんです。誰かからの貰い物とかはそれだけで嬉しい気持ちになります。楽曲については後で聴き返した時の情景の再現度がかなり高くなるため、絵日記の音版に近いです。しかし本手法にも懸念点があります。全ての音に愛着が纏わりつくことにより全ての音が選択対象となってしまい、どの音も自分の中では良い音に感じてしまうため、視聴者的にどう聴こえているのかの判断が鈍る点です。
あと、私は割と収集家気質なのかもしれない。今までに書いた歌詞も、作品が出来上がると夜中に静かな部屋でゆっくりと、綺麗に清書をするのが好きなんですよ(と、分厚いノートを見せながら)。
──これまでになかなか出会ったことのないタイプのアーティストです。それは間違いなく愛着の塊ですね。
インタビュー総括〜今後の活動について
──今回のインタビューを通して、ベールに包まれたままだった悒うつぼさんの素性や考え方に少しだけ触れられた気がしました。実は取材前、どんな方なのかをインターネットで調べたものの、ヒットした情報がほとんどなく。それこそ「正体不明ですがきっといい人なはず!」というコメントや、ご本人を想像しておばけのようなイラストが描かれているまとめサイトが散見されまして。
私はよくエゴサーチをするので、それらの殆どを見ているはずです(笑)。弾き語りを含む二次創作品も大凡見ているので、「このメロディパターンもあったか」と思いながら楽しんだり、それらを参考にすることもあります。“悒うつぼ”がどのように思われているのかを観察する事が好きです。でも正直なところ、“悒うつぼ”そのものには焦点が当たる必要はありませんし、当たってほしくないです。MVや楽曲そのものへの反応を望んでいます。
──顔出し活動をしないのもそのあたりが理由なのでしょうか。
理由のひとつではあります。加えて、人の実写写真の場合、時間の流れが写し出されてしまう気がしています。個人的にはその時代の見た目や雰囲気などが落とし込まれることで「昔の作品だ」と感じさせてしまう気がします。作品自体の風化を早めてしまうのではないかと。一方で、絵であれば時間の流れは感じにくく、風化の速度を緩められると考えています。あとは谷口 修さんの作品が好きなので。
──普段であれば、インタビューの締めに今後の目標を尋ねるのですが、悒うつぼさんの場合は「アーティストそのものにはあまり焦点が当たってほしくない」とのことで、質問の仕方に少し悩んでいます。
作品に関する目標でいえば、MV投稿を主目的としているので、なんなら活動当初からもう既に達成してしまっているんですよね。やりたいことはもう叶えてしまっているので、そうなると次は我々が素晴らしいと思っている作品をとにかく沢山の人に見てもらいたいと思っています。
──MV制作時、谷口さんとどのようなやりとりをしているのでしょうか。
基本的には、楽曲を聴いた時に谷口 修さんが感じたことをそのまま作品に反映してほしいとお願いをしています。谷口 修さんが困っていたら私も一緒に考えるし、私も困ったら相談します。本アルバムでは全ての楽曲をデモ段階から共有し、マスタリングの立ち合いにも来てもらって一緒に完成を見届けました。大きな信頼を寄せています。
──そうした信頼関係はいつ頃に育まれた?
まだYouTubeではなく、Twitterに短尺の楽曲を投稿していた頃ですね。当時から谷口 修さんの絵が好きで、谷口 修さんの方からも私の楽曲にしばしば反応がありました。その後、Twitterに短尺の楽曲を投稿するために制作を依頼したら、とんでもない作品が返ってきて。“もうこの人に頼むしかない”と感じて初作品より映像制作をお願いしています。お互いに考え方などの共通点もありつつ、とはいえそれぞれに求める表現があり意見がぶつかることもありますが、お互いに妥協することなく納得する形で制作しています。谷口 修さんが活動を辞めたら、私も辞めようかなぁ(笑)。
──まるで運命共同体のようですね。そのほかに目標などはもうありませんか?
それじゃあ活動当初からの個人的な目標を1つだけ。昔、自分の音楽を馬鹿にした人たちが私とは知らずに”悒うつぼ”の楽曲を薦めてきたとき、「その曲の何が良いの」って、あえて私の方から“悒うつぼ”を否定してやりたいです。
Text:一条皓太
PROFILE
悒うつぼ
自身で作詞・作曲・編曲・歌唱・ミキシングを行う。 MVの制作を活動の主目的とし、映像は谷口 修が担う。 遠回しな厭世観を小気味良いリズム感で淡々と垂れ流す。 生活の一場面をサンプリングし解体・構築を繰り返す事により生成されたビートは、恰も日常生活の中で偶発したものの様にも聴こえる。
INFORMATION
回送行き
2023年4月19日
悒うつぼ
音楽(music,words,arrangement,mixing): 悒うつぼ
絵(illustration) : 谷口 修
調整(mastering) : 諸石 政興
【収録曲】
1.おはなばたけ
2.四阿語り
3.鼻こより
4.一緒くた
5.鶴首
6.孑孒
7.狼藉
8.懐炉灰
9.婆心古狸
10.肴にした冗談
11.売らん哉
12.判じ絵