6月18日(日)から7月7日(金)まで、<Might Be Classics #1 菅野歩美個展「明日のハロウィン都市/Halloween Cities of To-Morrow>がイベント会場「Shibuya Art Collection Store(以下、SACS)」にて開催される。本イベントはカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社と東急不動産株式会社が締結した「まちづくり協定」のアートプロジェクト「SHIBUYA ART BASE」第一回目の企画として行われる。

アートの力でにぎわいを生み出す「まちづくり協定」

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社と東急不動産株式会社が、渋谷を中心とした広域渋谷圏においてにぎわいをつくることをめざす「まちづくり協定」を締結。取り組みの第一弾として、渋谷をアートの力で盛り上げていくこと、次世代アーティストを応援することを目的としたアートプロジェクト「SHIBUYA ART BASE」が開始される。

渋谷・桜丘には「渋谷サクラステージ」が完成予定。従来の賃貸借の関係を超えた新しいかたちの「テナント共創」に取り組み、桜丘に位置するイベントスペース「SACS」ほか、広域渋谷圏の各地でのイベント開催等を通じて、まちのにぎわい創出・コミュニティ形成・エリアブランディングの推進を目指す。

「ハロウィンが伝承と化した未来の渋谷」をテーマに現代美術家・菅野歩美が映像インスタレーションで表現|CCCと東急不動産が取り組む「まちづくり協定」のアートプロジェクト「SHIBUYA ART BASE」が始動 art230615_shibuya-art-base-01

「渋谷ハロウィン」がテーマ|現代アート展示とDJイベントが開催

「SHIBUYA ART BASE」は、日本において、絵画や彫刻と比べまだ馴染みが薄く発表の場も限られているアートにも焦点を当てることにより、アーティストひとりひとりが「主役」として躍動する「場」を創り、渋谷という最先端の感受性を持ち発信力のある若者が集う街においてアーティストとアートファンの「共創の輪」を広げることを目的としたプロジェクト。次世代のアーティストに発表の場を提供、支援し、異なるジャンルのアーティストが「場」を通してつながる機会を創出したいという想いをもとにスタートした。

プロジェクトテーマは「Might Be Classics」。第一回目の企画として、今回イベント会場SACSでは、「ハロウィンが伝承と化した未来の渋谷」をテーマに<Might Be Classics #1 菅野歩美個展「明日のハロウィン都市/Halloween Cities of To-Morrow>が開催される。「渋谷サクラステージ」がオープンした後は、同施設の4階共用部「ストリートマーケット」にてイベントを継続的に実施予定。

展示期間中は、「作品への理解を深め、またコンピューターなどの新しいテクノロジーを取り入れた1990年頃から生まれた表現である「メディアアート」をより身近に感じてもらうため」に、パーティーイベントも3回に分けて開催される。イベントでは、菅野歩美とゲストによるトークショーや、渋谷で活躍するDJによる音楽とアートの融合を体験できる内容に。ぜひこの機会に足を運んでほしい。

「ハロウィンが伝承と化した未来の渋谷」をテーマに現代美術家・菅野歩美が映像インスタレーションで表現|CCCと東急不動産が取り組む「まちづくり協定」のアートプロジェクト「SHIBUYA ART BASE」が始動 art230615_shibuya-art-base-04

Might Be Classics #1
東京、渋谷の「これまで」を見つめ、「これから」を見据え、
明日からの生活へ示唆を与えてくれる。
その示唆の先にあるものが、
100年後の定番や常識、
あるいは伝統かもしれない。
そんな気になるアート、そういうのもアート、というプロジェクト。

菅野歩美個展「明日のハロウィン都市/Halloween Cities of To-Morrow」
どこの土地にも存在するフォークロアが、なぜ人々によって紡がれてきたのか。菅野歩美は、その背後にある歴史や個人の感情を考えながら映像インスタレーションによって表現する現代美術家である。本展では、再開発中である渋谷の「過去と未来」をテーマに考察し、メディアアートの手法によって表現する。展示期間中は、作品への理解を深めたり、メディアアートをより身近に感じてもらうために、作家とゲストによるトークショーや、DJによるパーティなどの関連イベントを3回にわたって開催予定。

展示コンセプト
かつてここは沼だった。陸地が形成されてからも、闇市などが集まる混沌とした場所であった。現在の都市開発において無秩序は積極的に排除される。開発において邪魔になる都市の無秩序は、その土地に経済的利益を生まない存在であり、妖怪に例えることもできる。「渋谷ハロウィン」もそのひとつだ。渋谷ハロウィンは2015年頃から爆発的に人が集まるようになった。その混沌さは、祭りが発生していく過程そのものだ。長い年月を経て、このような祭りが変化を繰り返しながらも伝承されていったとしたら、どんな街が現れるのだろうか。本展は「ハロウィンが伝承と化した未来の渋谷」を、スクランブル交差点にある未来の定点カメラから覗き見る、というテーマのもと構成される。

「ハロウィンが伝承と化した未来の渋谷」をテーマに現代美術家・菅野歩美が映像インスタレーションで表現|CCCと東急不動産が取り組む「まちづくり協定」のアートプロジェクト「SHIBUYA ART BASE」が始動 art230615_shibuya-art-base-03
菅野歩美(かんのあゆみ)
1994年東京生まれ、東京藝術大学大学院博士後期課程在籍中。どこの土地にも存在する、土地にまつわるフォークロアがなぜ人々によって紡がれてきたのか、その背後にある歴史や個人の感情を考えながら映像インスタレーションを制作している。主な展覧会に『Study:大阪関西国際芸術祭「無人のアーク」』(うめきたSHIPホール、大阪、2023)、『GEMINI Laboratory
Exhibition:デバッグの情景』(ANB Tokyo、東京、2022)、『News From Atopia / アトピアだより』(コートヤードHiroo、東京、2022)など。

EVENT INFORMATION

Might Be Classics #1 菅野歩美個展「明日のハロウィン都市/Halloween Cities of To-Morrow

「ハロウィンが伝承と化した未来の渋谷」をテーマに現代美術家・菅野歩美が映像インスタレーションで表現|CCCと東急不動産が取り組む「まちづくり協定」のアートプロジェクト「SHIBUYA ART BASE」が始動 art230615_shibuya-art-base-02

2023年6月18日(日)~7月7日(金) 

開廊時間:12:00~20:00

開催場所:Shibuya Art Collection Store(SACS) 東京都渋谷区桜丘町16-12 桜丘フロントビル 1F

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