振り返るフジロック2024

＜FUJI ROCK FESTIVAL’24＞（以下、フジロック）が、7月26日（金）、27日（土）、28日（日）の3日間にわたり開催。Qeticでは、フジロックに出演したアーティストのライブをフォトレポートで振り返るコーナー「振り返るフジロック」を今年も掲載します。

今回はDAY 3のWHITE STAGEのヘッドライナーで登場したターンスタイル（Turnstile）のフォトレポートをお届け。米ボルチモアで結成され、新世代のハードコアシーンを代表する存在としてグラミー賞にもノミネートしている5人組バンドです。硬派なイメージを持たれがちなハードコア界隈に新風を吹かせ、2021年にリリースされた最新作『GLOW ON』はジャンルの垣根を超えて時代を代表する名盤として世界中から支持されています。何よりそのライブパフォーマンスは超一級品、＜フジロック＞初出場にして最終日のWHITE STAGEでヘッドライナーを務め上げることになりました。

寸手のところで耐えていた雨雲が徐々に決壊し、足元もぬかるみ始めた22時のWHITE STAGE。しかしオーディエンスの期待は最高潮、もはや暴れ回るしかなくなったヘッズたちは今か今かとその出番を待ち続けました。そして定刻を過ぎ、暗転し、やや長いアンビエントをバッグにメンバーが登場し、“T.L.C（TURNSTILE LOVE CONNECTION）”のイントロが響いた瞬間に会場は大爆発！　激しく震えるサウンドと共振し、ステージと客席の垣根は次第に取り払われ、ラストの“Holiday”では観客がステージに。今年度一の大事件、絶え間ない愛情が育んだ奇跡としか言いようがない一夜の一部始終をご覧ください。