2026年7月24日(金)、25日(土)、26日(日)の3日間にわたって開催され、笑顔と熱狂の渦を巻き起こした<FUJI ROCK FESTIVAL ’26(以下、フジロック)>。そんな<フジロック>に今年から新たな風を吹き込んだのが、1894年にイギリスで誕生したブランド、バブアーだ。
GREEN STAGEを見下ろすエリアに設けられたブースでは、<フジロック>とのコラボアイテムの販売をはじめ、巨大なショッパー型フォトスポットやダーツゲーム、レインブーツの無料レンタルなど、苗場での一日を快適に楽しむためのさまざまなコンテンツを展開。初日の午前中から多くの来場者が足を運び、会場を盛り上げていた。
記事後半では、藤本夏樹(Tempalay)、柴田聡子、MONJOE、US、スーパー登山部、TENDREの6組が、バブアーのアイテムを取り入れたフェススタイルを披露。それぞれの着こなしと、実際に袖を通して感じたアイテムの魅力をスナップとともに紹介する。

音楽とフェスカルチャーに寄り添ってきたバブアー
リリー・アレン(Lily Allen)やアークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys)のアレックス・ターナー(Alex Turner)をはじめ、数多くのミュージシャンに愛されてきたバブアー。オアシス(Oasis)のリアム・ギャラガー(Liam Gallagher)とのコラボレーションを手がけるなど、音楽カルチャーとのつながりも深いブランドだ。
また、<フジロック>のモデルとなったイギリスの大型音楽フェス、グラストンベリー・フェスティバルにも、スポンサーとして参加してきた。
クラシックなワックスジャケットの伝統を大切にしながら、近年は季節やシーンを問わず着用できるアイテムを幅広く展開。音楽と自然を一日中楽しむ<フジロック>の会場にも、その機能性とスタイルがよく馴染んでいた。
今回のブースを担当し、自身も長年<フジロック>に通い続けているというバブアー担当者による解説も交えつつ、並々ならぬ想いの込められたバブアーのブースをレポートしていく。
渡辺明日香デザインの<フジロック>コラボアイテム
ブースでまず目を引いたのが、事前販売もされていた<フジロック>とのコラボアイテムだ。
バブアーのアイデンティティであるロゴと<フジロック>のキービジュアルを担当する渡辺明日香によるオリジナルのグラフィックデザインが融合したTシャツとサコッシュを販売。会場内では、さっそくコラボアイテムを身につけてフェスを楽しむ来場者の姿も数多く見られた。なお、<フジロック>は彼女の「その年限りで捨てられてしまうのはもったいない」という想いから、過去のビジュアル資産を保管し、地元の装飾や翌年の会場へ還元・再利用していく、「デザインのアップサイクル」を実践している。ワックスジャケットという丈夫で長く手入れしながら着ていくことで味の出るアップサイクルなアイテムを作り続けているバブアーとの共通点はここにもある。

“バブアーグリーン”が映える巨大フォトスポット
GREEN STAGEから後ろを振り返ると目に飛び込んでくるのは、バブアーのロゴと<フジロック>のロゴも入った巨大なショッパー型のフォトスポット。
バブアーを象徴する“バブアーグリーン”を基調に、渡辺明日香によるグラフィックがあしらわれた存在感抜群のスポットで、ブース前には思い思いのポーズで記念写真を撮影する来場者が集まっていた。
「ショッパーは街でもよく目にするものですし、“バブアーグリーン”は会場にもよく馴染む色なんです。しかも、目の前にあるのは“GREEN” STAGEですからね(笑)」(バブアー担当)

ダーツに挑戦して、冷感ポンチョをゲット!
ブースではダーツゲームにもチャレンジできる。仲間たちとワイワイしながら楽しむのが最高だ。
「ダーツはイギリス発祥のスポーツなんです。ゲームを楽しみながら、バブアーが生まれた国のカルチャーにも触れてもらえたら嬉しいです」(バブアー担当)
ゲームの成功者にプレゼントされたのは、バブアーの冷感ポンチョ。ブランドを代表するロゴや、バブアーのアイテムを自分らしくアレンジする際に使われるピンバッジのモチーフを、“バブアーグリーン”の生地にデザインしたオリジナルアイテムだ。
日中の暑さをやわらげながら、夜に気温が下がった際には軽い羽織りとしても活躍する、苗場の環境にぴったりの一着。一部の時間では用意されていた在庫がなくなるほど、来場者から人気を集めていた。
「個人的に中学生の頃から、20年以上<フジロック>に通っています。苗場は日中と夜の寒暖差が大きいので、こうしたアイテムがあったら喜んでもらえるのではないかと考えました。また、@barbourjapanをタグ付けし、ハッシュタグ“#ナツバブ”をつけてSNSに投稿していただいた方には、オリジナルステッカーもお渡ししています。夏にも活躍するバブアーのアイテムを知ってもらえたら嬉しいです」(バブアー担当)


突然の雨にも頼もしい、レインブーツの無料レンタル
山の天気が変わりやすい<フジロック>で、来場者にとって心強いサービスとなっていたのが、レインブーツの無料レンタルだ。
突然の雨に備えてレインブーツを用意したいものの、会場まで持ち運ぶのは大変。そんなフジロックファンの悩みに応えるように、ブースには豊富なカラーのレインブーツが並び、来場者は好みの一足を選んで利用することができた。


「バブアーには、“WHATEVER THE WEATHER(どんな天気でもへっちゃら)”というフレーズがあり、“雨が降ったらバブアー”と言えるほど、レインウェアはブランドを象徴する欠かせないアイテムです。
130年以上にわたって、水を弾くワックスジャケットを作り続けてきたブランドとして、これまで大切にしてきたものを変わらず作り続ける姿勢も、バブアーの魅力だと思っています。
今回は、自分自身が通ってきたフェスだからこそ、会場で何があったら嬉しいかを考えました。レインブーツは持ってくるのが大変ですし、初めての<フジロック>にサンダルで来てしまい、雨が降って後悔することもあります。そうした経験から、無料で貸し出すことにしました」(バブアー担当)
コラボレーションアイテムやフォトスポットに加え、会場の気候や来場者の過ごし方まで考えられたバブアーのブース。ブランドの背景と、長年<フジロック>を楽しんできた担当者の視点が詰まった空間には、時間帯を問わず多くの人が訪れていた。

6組のアーティストが着こなす、バブアー・スナップ!
ブースの魅力を体験したのは、来場者だけではない。今回は<フジロック>に出演した6組のアーティストにも、バブアーのアイテムを取り入れたフェススタイルを披露してもらった。
Tシャツやシャツ、ショーツ、ポンチョ、キャップ、レインブーツなどを、それぞれの個性や普段のスタイルに合わせてコーディネート。実際に着用して気に入ったポイントや、<フジロック>のどんな場面で取り入れたいかについても聞いた。
ステージとはひと味違う表情とともに、6組6通りの“夏のバブアー”をチェックしよう。
藤本夏樹(Tempalay)




──バブアーのアイテムを着用して、気に入ったポイントは?
Tシャツやサコッシュはデザインもかわいくて、フェスでは持っていて間違いないアイテムなので嬉しいですね。レインブーツも柔らかくて想像以上に歩きやすい!
──今年の<フジロック>で着るなら、どんな場面で着たいですか?
やっぱり雨でも安心なのが心強いですね。今年のフジロックはバブアーのブーツで最後まで楽しめたらと思っています。
柴田聡子



──バブアーのアイテムを着用して、気に入ったポイントは?
落ち着いていながらもきれいに発色しているカラーが絶妙な具合で素敵でした!
──今年の<フジロック>で着るなら、どんな場面で着たいですか?
日差しが強い瞬間もあると思うので、帽子とシャツで目や皮膚を守りながら思い切り楽しみたいです。
MONJOE



──バブアーのアイテムを着用して、気に入ったポイントは?
着丈が若干短い絶妙なサイズ感と袖を捲ると見えるチェック柄が好き。
武骨で男らしいアイテムなのに、コーデの組み合わせ方が色々ありそうなのがお気に入りポイントです。
──今年の<フジロック>で着るなら、どんな場面で着たいですか?
バブアーはOasisをはじめ多くのUKミュージシャンたちに愛されたインディペンデントの象徴だと思うので、そんなブランドの歴史ごと、フジロックという場所で身に纏える事が楽しみです。
US





──バブアーのアイテムを着用して、気に入ったポイントは?
TEO:バブアーが使っている色合いがとても気に入っています。実際に、どれもまさに自分が好きな色味なんです。また、タータンチェックは一番好きな柄なのですが、バブアーはとても個性的なタータンデザインを得意としているので、自然体で着られると感じました。
LEVI:バブアーは、ほかのブランドにはない形で、機能性とスタイルを両立していると感じます。特にハリスシャツは、洗練された個性的な柄が印象的で、幅広いシーンに自然となじむところが気に入りました。
──今年の<フジロック>で着るなら、どんな場面で着たいですか?
MAX:フジロックでも、やはりおしゃれを楽しみたいですし、バブアーのジャケットは快適に着られると感じています。服からもらえる自信は周りにも伝わると思うので、きっと会場の人混みの中でも存在感を出せると思います。
PAN:バブアーを着ていれば、山で激しい雨が降っても問題ありません。天候を気にすることなく、フジロックの素晴らしい音楽を思いきり楽しめると思います。それに、バブアーのカラーはフジロックの会場の景色にもぴったり合います。
スーパー登山部





──バブアーのアイテムを着用して、気に入ったポイントは?
深谷雄一:ベストが完全に自分のスタイルにあってたのでそのまま着ていきたいと思いました。
──今年の<フジロック>で着るなら、どんな場面で着たいですか?
Hina:Barbourの定番デザインをそのままに、ナイロン素材ならではの軽さと気軽さがあるので、今年のフジロックで肌寒くなった時間帯にさっと羽織って楽しみたいです。フェスというアウトドアな空間でも、Barbourらしいクラシックな雰囲気を楽しめるのがすごく魅力だと思っています。
TENDRE




──バブアーのアイテムを着用して、気に入ったポイントは?
ベストって今まで意外と自分に馴染みがなかったんですけど、羽織った瞬間にオッってなりました!古着のTシャツとの合わせも良さそうだし、デザインのシンプルさと機能性のバランスが良いなって思いました。
──今年の<フジロック>で着るなら、どんな場面で着たいですか?
たくさん周り歩くのも好きですし、ゆったりチルできそうな場所を探しつつ偶発的な出会いを楽しむのも好きなので、この長靴とベストがあると安心とクールという感じで益々楽しめそうです。
苗場から、日常へ。夏にも楽しむバブアースタイル
雨や寒暖差のある苗場で頼りになる機能性と、アーティストの個性を引き立てるファッション性。その両方を体感できる、バブアー初の<フジロック>出展となった。
夏でもバブアー、いや、夏こそバブアー。
会場で手にしたコラボレーションアイテムや、アーティストたちの着こなしをきっかけに、これまで秋冬のイメージが強かったバブアーを、夏の装いに取り入れてみたくなった人もいるのではないだろうか。
<フジロック>で出会った音楽を、苗場から帰ったあとも繰り返し聴き続けるように、会場で知ったバブアーのアイテムも、少しずつ日常のスタイルに馴染んでいくはず。天気や季節にとらわれず、これからもバブアーとともに音楽やフェスを楽しんでほしい。


text&interview by 高久大輝
photo by Kazuma Kobayashi / Shimizu Soutarou