蔵前に誕生した“モカブル”=「食べるコーヒー」の店

10月5日、東京・蔵前に誕生した「MOKABLE COFFEE CRAFT 東京蔵前店」。“コーヒーを食べる”という、これまでの常識を鮮やかに覆す「モカブル」ブランド初のフラッグシップストアだ。

コーヒーを丸ごと「食べる」。蔵前「MOKABLE COFFEE CRAFT」で、豆を丸ごと味わう mokable_01

同ブランドが独自開発した「モカブル」とは、コーヒー豆を丸ごと使って作られる新感覚のプロダクト。発想の原点は、「ドリップ後の出涸らしには、豆の持つオイル分や香りの7〜8割が残っている。もし豆を丸ごと食べることができれば、よりダイレクトにコーヒーの美味しさを堪能できるのでは」という本質的な問いにあったという。

ドリップやエスプレッソといった「飲むコーヒー」とは一線を画す、まったく新しい「食」としてのコーヒーの楽しみを提案する「MOKABLE COFFEE CRAFT」。日本国内だけでなく北米市場でもブランドを展開するなか、満を持してのオープンとなった今回の実店舗は、早くも広く注目を集めている。

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個性的なカフェやこだわりのロースタリーが軒を連ねる蔵前エリアにおいて、ひときわ異彩を放つ同店で一体どんな体験ができるのか。“COFFEE YOU CAN EAT”の文字に好奇心を掻き立てられるがまま、新しいコーヒーの扉を開けてみた。

五感と好奇心をくすぐる「食べるコーヒー」体験

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大通りに面した店舗に足を踏み入れると、そこに広がっていたのは現代アートのギャラリーのようにミニマルな空間。ジャパニーズモダンを基調とした洗練されたしつらえには、日本発祥のブランドとしてのプライドとクラフトマンシップが表されているのだと感じ取れた。ブランドのキーカラーとなっている印象的な赤は、完熟したコーヒーチェリー(果実)の色を象徴しているという。

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入店すると、まずはカウンターで型に流し込む前の「出来立てのモカブル」のテイスティングを勧められた。驚くほど滑らかにとろける食感と、イメージをいい意味で裏切る香ばしく奥深い風味に、早速“食べるコーヒー”への期待感が膨らんでいく。

そして、このストア内での体験をよりプレミアムなものにしてくれるのが、ガラス張りのファクトリーの眺めだ。生豆の焙煎から微粉砕、ミキシング、そして熟練の手によるテンパリングによって、厳選されたコーヒー豆が「モカブル」へと形づくられていく。一見するとチョコレートと同様にも見えるが、その製造工程はもとより、「モカブル」の原材料にはカカオ類が一切配合されていないという。コーヒー豆を主原料とし、フレーバーを阻害しない植物油脂のみを使用してつくられたもの。そこがチョコレートとの決定的な違いであり、「モカブル」の独自性でもある。

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併設のイートインには、コーヒー本来のオイル分や風味を凝縮した「モカブル」の魅力を余すことなく詰め込んだ『モカブル ラテ』や、オリジナルスイーツを少しずつ味わえる『モカブル スイーツアソート』、3カ国の「モカブル」を食べ比べできる『モカブル フライト』といったカフェ限定メニューが。

『モカブル ラテ』は、豆そのものの特性や風味をラテに落とし込んだ“モカブル流”のラテ。ドリップ式のラテとの決定的な違いは、これまで豆粕に残されていたアロマオイルまで余すことなく楽しめること。クリーミーな口当たりの一方で、豆の個性が感じられるエッジの立った香りと奥行きのある味わいが新鮮だ。

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そして、目にも美しい『モカブル スイーツアソート』では、5種類のオリジナルスイーツが味わえる(※アソートの内容は日によって変更される場合があります)。モカブルでコーティングした『モカブル ピーカンナッツ』の軽やかな香ばしさ、濃密なモカブルを使ったアプリコット香る『モカブル ガナッシュ』の口どけ。そして、甘酸っぱくフルーティなコーヒーチェリーの味わいと芳醇な香りを一粒に閉じ込めた『モカブル コーヒーチェリーボンボン』に、程よい甘味とビターな味わいが見事に調和したマフィン――。異なる食感に、スイーツごとに飲みものとのペアリングを考えるのも楽しい。「飲むコーヒー」はもちろん、紅茶からお酒まで、組み合わせによる美味しさの広がりは無限大だ。

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「モカブル」が提案する豆ごとの特色をシンプルかつ最大限に味わえる『モカブル フライト』は、口にするごとに思わず「わっ」と声が漏れ出てしまった。今回は、ベトナム/ブラジル/エチオピアの3カ国を食べ比べたが、ウッディでボタニカルな風味のベトナム、力強いコクと心地よい苦味のブラジル、親しみやすくフルーティで華やかなエチオピアと、「飲むコーヒー」では捉えきれない豆の持ち味をダイレクトに感じられた。1枚の「モカブル」が、世界中の産地へと感覚を連れて行ってくれる、まさにフライトチケットだ。よく知る産地の豆も「モカブル」として味わうと、これまでとはまた違った愛着が生まれてくる。

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普段、私たちがドリップコーヒーで味わうのは、お湯に抽出された一部に過ぎない。しかし、豆を丸ごと活かしたモカブルは、オイル分やフレーバー、豊かな個性のすべてが余すことなく凝縮されている。抽出液をチョコレートに混ぜる一般的なコーヒーチョコレートとは一線を画す風味の濃厚さがあり、口に入れた後も心地よいビター感と華やかな香りの余韻がまっすぐに残り続ける。

なお、「モカブル」のカフェイン量は、40gほど食べてようやくコーヒー1杯分程度だという。カフェインを控えている方や妊娠中の女性にも嬉しいポイントだ。

蔵前から始まる、コーヒーを再発見する旅

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コーヒー豆の個性を形づくる「テロワール」が味わえるアソート『モカブル テロワールジャーニー』や、生地に「モカブル」を練り込んだクッキー缶のように手軽に魅力を味わえる一品から、一つの産地で育ったコーヒーを、品種や精製方法、焙煎の違いで食べ比べながら楽しむ『オリジン・リザーブ・シリーズ』といったマニアックなものまで、バラエティ豊か。生産者の顔が見えるディスプレイからも、コーヒー文化と栽培の背景に対する深いリスペクトと意識の高さが伝わってくる。

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長いコーヒーの歴史の中で、「食べる」という新たな一手を示した「MOKABLE COFFEE CRAFT」。コーヒーは、「カップに注がれた一杯」から「指でつまむ1枚」へ。常識を軽やかに飛び越え、コーヒー豆が持つ本来のポテンシャルに触れられる空間で、ユニークな「モカブル」のラインナップに直接触れられるのもストアならではの醍醐味。自分へのちょっとしたご褒美に、その日の気分で産地を選んでじっくり味わうもよし。感度の高い友人への手土産にして、その驚きを誰かとシェアするもよし。扉の先に待つ、知的で美味しいコーヒーの魅力に出会う旅をぜひ体験してほしい。

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Text by 野中ミサキ(NaNo.works)
Edit by Yu Oda

INFORMATION

MOKABLE COFFEE CRAFT 東京蔵前店

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〒111-0051 東京都台東区蔵前4丁目32-7
営業時間:11:00〜19:00
定休日:月曜日
TEL:03-5829-9644

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