4月12日(金)より、ステンシルアーティスト、赤池完介による個展<Stencil Stories>がGALLERY SPEAK FORにて開催される。GALLERY SPEAK FORではアーカイブから選りすぐった大小約35点ほどを展示・販売。また、リプロダクトの立体作品やステンシルプリントによるTシャツ、トートバッグなども販売する。
赤池完介は絵柄が切り抜かれた型紙=ステンシルを使って、スプレーで絵を制作していくステンシルアート。ニューヨークのグラフィティアートに端を発し、90年代に欧米を中心に幾人ものスタークリエイターが多用した手法ですが、その表現の大きな可能性に着目し、ストリートカルチャーの文脈から捉えるのではなく、繊細な画力とステンシルの応用センスで、日本的なモダンリビングにも溶け込みやすいタッチの絵を創作してきた。
何気ない日常の風景や静物など、彼の眼に写ったものが驚くほど細かいナイフさばきでステンシルに加工され、時に多重的な色彩表現をもって平面にプリントされる。仕上がりはどこかレトロでノスタルジックな、謄写版の絵に似た工芸的な味わいを帯び、それを彼は紙や木パネルの2D絵画だけにとどめずに、インテリアや衣類にまで展開。様々なグループ展やアートフェアを中心に発表して、比類のないアプローチが評価を高めてきた。
本展は、赤池氏にとって約3年ぶりとなる個展だ。ステンシルへ蒸留され残されてきた彼自身のいた場所と空気感、それにこれまでの創作の変遷をたどる意味を重ねて<Stencil Stories>と言うタイトルとなった。人気の高い風景画から、イラストレーションタッチのポップな絵まで、一貫して追求してきたひとつの技法から生み出された幅広い表現を堪能できる機会となるはず。
Event Information
赤池完介 Stencil Stories
2013.04.12(金)~24日(水)@GALLERY SPEAK FOR
OPEN 11:00/CLOSE 19:00(最終日のみ18:00)
ギャラリートーク:2013.04.20(土)START 18:30~
作品解説:赤池完介 聞き手:保井智貴(彫刻家)
DOOR ¥FREE
※木曜休廊