人類初の、宇宙でレコーディングされ、宇宙で撮影されたミュージック・ビデオが公開された。デヴィッド・ボウイの名曲“スペース・オディティ”を、カナダの宇宙飛行士のクリス・ハドフィールドが国際宇宙ステーションで歌ったミュージック・ビデオが5月12日(日)にYouTube上にアップしたのである。
デヴィッド・ボウイの海外公式サイトによれば、音源の大部分は地球上で、ジョー・コーコランのプロデュース、ピアノ・アレンジはエム・グライナーによって制作されたが、クリスによるアコースティック・ギターとヴォーカルのパートは宇宙でレコーディングされた。ピアノ、ドラム、メロトロン、ファズの効いたベースの他に、クリスが宇宙からsoundcloudにアップロードした国際宇宙ステーション内の環境音も組み込まれている。映像も、音も、絶対に宇宙でしか作れない内容となっている。
クリスは「地球上の天才=デヴィッド・ボウイに敬意を表して、宇宙ステーションでレコーディングした“スペース・オディティ”を公開するよ。私が残り僅かの間ながめることができる、世界だよ。」というツイートでこの映像を地球上に紹介した。5月13日(月)には地球に帰還している予定。
一方で地球上のデヴィッド・ボウイは、大ヒット中のアルバム『ザ・ネクスト・デイ』から、アルバム・タイトル曲“ザ・ネクスト・デイ”の映像を5月8日(水)に公開し話題となっている。地球から宇宙へまで広がった一連のボウイ旋風は、全て今年の1月8日、彼が66歳の誕生日の日に何の前ぶれもなくiTunes Store上で新曲を配信開始し、「ロック史上最高のカムバック」を果たしたことから始まった。この宇宙的現象はまだまだ続きそうだ。
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