2012年1月31日に不慮の事故により他界したエディター、川勝正幸。その訃報が知らされるや多くのアーティスト、ライターなどを始め業界内外の人々がその知らせに愕然とした。映画、音楽、アート……と「ポップ・カルチャーに淫しがち」な自らを“ポップ中毒者”と名乗った彼は、ポップ・カルチャーへの深い愛情と見識から80年代後半以降、東京カルチャーシーンに多大な影響を与えた編集作品、執筆原稿を生み続けてきた。そんな彼の編集者/ライターとして数々の「川勝仕事」を展示、閲覧できる展覧会<Works of Popholic Man〜川勝仕事展>が5月31日(金)よりトーキョー カルチャート by ビームスにて開催となる。
今回は、彼の著書「ポップ中毒者」シリーズ3刊の文庫化を記念し、ポップ・カルチャー・ファンはもちろん、数多くのクリエイター・著名人にも愛された彼の編集作品(映画パンフレット/ツアーパンフレット/CDジャケットなど)や『ポップ中毒者の手記(約10年分)』などの著書、仕事の足跡を展示。しかもポップ中毒の源になっていた所蔵品が一部公開されるだけでなく“川勝仕事”と呼ばれた「ちょっとどうかしている」ほどの仕事ぶりを感じられ、その爪の垢をお裾分けされる。展覧会のロゴなどをあしらったグッズも販売予定。
多岐に渡って、日本のカルチャーの魅力を伝えてきた川勝正幸の変遷を知ることで、いままでにない見え方、捉え方に触れる楽しみがある。是非ともこの展覧会で川勝正幸を体感してみてほしい。