ついに明日6月5日(水)、ボーズ・オブ・カナダ(以下BOC)の最新アルバム『トゥモローズ・ハーヴェスト』が発売となります(店頭入荷は今日!)。およそ8年ぶりの最新作に先駆けて、彼らのさまざまな謎解き的行動に目が離せなかったファンも多いのでは? 先ほど日本時間の午前5時にはオフィシャル・サイト【BOARDSOFCANADA.COM】でアルバム全曲の生放送が行われました。もうこの期に及んでは1日待つしかないのですが、BOCの動向を逐次お伝えしてきたQetic編集部ではそんなBOCのアルバムの世界最速(?)レビューをしちゃいます! ネタバレ注意です。
最高傑作『トゥモローズ・ハーヴェスト』最速レビュー!
意外なるファンファーレのような効果音で始まるイントロと交わる美しいストリングス、そして細切れな電子音の破片たち。そこからシンセが徐々に高揚していく①「Gemini」でアルバムがスタート。こ、こ、これはまぎれもないBOCサウンド・・。
②「Reach For The Dead」はすでに各地でリークされたお馴染みなトラック、じわじわと盛り上がりいつしか荒野を疾走していくロードムーヴィー的な1曲。
Boards of Canada – Reach for the Dead
シンセがミニマルに響く③「White Cyclosa」から、変則的かつ硬質なビートの上で浮遊する④「Jacquard Causeway」。ここまで聴く限り前作『ザ・キャンプファイア・ヘッドフェイズ』のような生楽器の要素は少なく、割と『ジオガディ』や初期作のような電子音+メロディが複雑なリズム上で形成される楽曲が多い印象を抱きます。
声のサンプリングに電子的エフェクトがされたインタールード⑤「Telepath」と続く⑥「Cold Earth」の世界観もまさにBOC節全開。特に⑥はEP『Hi-Score』や『ミュージック・ハズ・ライト・トゥ・チルドレン』好きなど、初期ファンには涙もののトラックではなかろうか。ここからのアンビエンシーな⑦「Transmisiones Ferox」の流れは正にこのアルバムのハイライト。