遺伝子組み換え食品の危険性を追ったドキュメンタリー『世界が食べられなくなる日』が6月8日(土)より渋谷アップリンクにて公開される。本作は、世界で初めて、長期的な遺伝子組み換え作物の影響を調べた実験にカメラが密着取材したものとなる。
2009年、フランスである実験が極秘に進められていた。ラットの一生(2年間)に“遺伝子組み換えトウモロコシを与え続ける”と、どんな影響が起こるのか? 長年の疑問の答えが今明かされる。分子生物学者・セラリーニ教授が行った「世界的に重要な実験」はフランス、EUだけでなく世界中に大きな波紋を投げかけている。その研究結果にカメラは密着。
遺伝子組み換え作物と同時に描かれるのが「原発がある風景」。20世紀に生まれたこの二つのテクノロジーには実は密接な関係がある。世界2位の原発保有国であるフランス(58基が稼働中)は、常にリスクと隣り合わせである。日本で起こった福島第一原発事故以降、その地に住む農家がどのような影響を受けたのか、『未来の食卓』、『セヴァンの地球のなおし方』で “食の重要性”を訴え続けるフランス人監督ジャン=ポール・ジョーがカメラを向ける。“原発”と“遺伝子組み換え”という、いのちの根幹を脅かす二つの技術の意外な共通点。そして浮き彫りにされるもうひとつの不都合な真実とは?
本作の公開を記念し、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文、歌手の加藤登紀子、環境活動家である田中優など、さまざまな著名人から、未来を守るために何が出来るかを考えたコメントも到着。また、公開初日の6月8日(土)から10日(月)まで、劇場来場者にプレゼントも配られるとのことなので、そちらもチェックしておこう。
『世界が食べられなくなる日』コメント
知ること、そして考えること。その重要さを提示してくれる映画だと思います。
自分たちが死に絶えた後に、一体どのような世界が広がっているのか。そういったマクロ的な視点を持って生きていくこと。一方で、そのために、今、私たちに何ができるのかというミクロ的な視点からの問い。タフな時代ですけれど、それぞれの場所で小さな行動を起こしていけたらなと思いました。
―後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
命を脅かす原発と遺伝子組み換えの「見えない」怖さ!
今こそ命を守るために戦わなければ!
できるだけたくさんの人に見て欲しい映画だ。
―加藤登紀子(歌手)
ほんとうに、知るべきこと、
この映画の中にはそれが描かれています。
見ないでいることは、限りなく罪に近い。
―タカノ綾(アーティスト)
この映画を見たあと、人間が愚かすぎて、早く人間を卒業したい、と思ってしまったけれど、卒業する少し前に、私たちは今、選択できる場所にいる。
地球をこれ以上汚すか、汚さないか。愛する人を安全に生かせるか、生かせないか。自分は生きたいのか、生きたくないのか。
その選択が、直接的にできる時代に生かされてる。卒業する前に、決めなくてはいけない。
―坂本美雨(ミュージシャン)
覚醒か、惰性か、人々が必要とするものを独占すれば、世界支配も不可能ではない。
その手段がエネ(ルギー)・カネ(金融)・タネ(食糧)だ。しかしそれは自給もできる。上から下への支配か、下から上の自給か。これを観れば私たちの今いる位置が確認できる。
覚醒して生き延びるか、惰性に滅ぶのか、それが今の私たちの選択肢だ。
―田中優(環境活動家)
この映画は歴史的な出来事だ。世界を支配し、奴隷化するために最も効果的なの二つの方法が、遺伝子組み換えと原子力であるなら、支配されずに自由に生きるためにぼくたちがすべきことは、自ずから明らかだろう。
―辻信一(文化人類学者・環境運動家)
『世界が食べられなくなる日』
2013.06.08(土)渋谷アップリンクほか、全国順次公開!
2012年/フランス/118分/原題:Tous Cobayes?
監督:ジャン=ポール・ジョー
製作:ベアトリス・カミュラ・ジョー/ナレーション:フィリップ・トレトン
パーカッション:ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ
★来場者プレゼント
2013.06.8(土)遺伝子組み換えでないオーガニックのポテトチップ
提供:ビオ・マルシェの宅配
2013.06.9(日)パルシステムで人気の野菜果汁ジュース「キャロっとさん」
提供:パルシステム生活協同組合連合会
2013.06.10(月)PRISTINE オーガニックコットンガーゼタオル
提供:アバンティ