お台場・日本科学未来館にてHondaが新型ASIMOを用いて行う、来館者に自ら機能を説明する「自律型説明ロボット」の実証実験が開始となる。
今回の実証実験「自律型説明ロボット」では、来館者に対して、ASIMO自身に備わっている機能を自ら説明する。その際、質問を投げかけて来館者の挙手による返答を見て意向を推定したり、身振りを交えてわかりやすく解説をするなど、来館者とASIMOがインタラクティブにやりとりを行う。これは、ASIMOがさまざまな説明内容を予め蓄積し、複数のセンサーからお客様のニーズを推定することによって初めて可能になり、またASIMOが見ている映像をスクリーンに映し出し、ロボットがどのように人の動きを認識しているかなど、普段は見ることのできないロボットの機能の裏側も紹介される。
この実証実験を通して探るのは、人間とロボットの双方向コミュニケーションの可能性。このような実験は国内外を通じて初めての試みで、人や環境が常に変化する実空間での来館者とのコミュニケーションによって得られた様々なデータが、今後のロボット研究へ活かされていく。まさに、来館者が現在進行中のロボットの研究開発に参加できる貴重な機会である。
平成14年に未来館の「科学コミュニケーター」として採用された ASIMO は、展示フロアでの日々の実演を通して、ロボット研究の“今”を提示してきた。未来館は今回の実証実験によって、ヒューマノイドロボットを社会で活用するための研究開発の一端を担うとともに、ロボットと人が共存する未来のあり方について考える機会を提供する。日本の未来の技術を体感するこの実証実験、必見です。