文化庁による新たなかたちの文化発信プロジェクト「CULTURE GATE to JAPAN」が、全国7空港と東京国際クルーズターミナルにて2月よりスタートすることに。
文化発信プロジェクト「CULTURE GATE to JAPAN」が全国7空港ほかで実施決定!
「CULTURE GATE to JAPAN」は、北海道のアイヌ文化の神秘的な世界から、沖縄の琉球王国の華やかな歴史に至るまで、日本各地に存在する文化の魅力を発信するプロジェクトだ。アーティストやクリエイターが、様々な文化資源の魅力を新たな視点で表現したアート作品を制作し、各地域の玄関口である空港等で展示を実施する。
新千歳空港では、「INVISIBLE」をテーマとした展示が行われる。クリエイティブカンパニー「NAKED, INC.」が参加し、口頭で伝承されてきたアイヌ語やアイヌ文化を“音”で感じることのできる作品が展開される。
中部国際空港での展示のテーマは「MOTION」。中部地方の戦国時代の侍・忍者をモチーフとして、“動き”に注目した作品を重田佑介とユーフラテスが制作する。
福岡空港には水江未来と村山誠が参加。「PATTERN」をテーマに、九州地方の有田焼や薩摩焼、博多織などの工芸品に施された“文様”にインスパイアされた作品が展示される。
那覇空港でのテーマは「MEMORY」だ。鮮烈なビジュアルを生み出すアーティスト・ぬQ、比嘉了が、かつてこの地に存在した陽光と色彩にあふれる琉球王国の“記憶”を現代に接続する作品を展示する。
東京国際(羽田)空港/成田国際空港でのテーマは「VISION GATE」だ。パオラ・アントネッリをキュレーターに迎え、日本文化に通底する過去から未来へと続く「VISION」を感じさせるアート作品が展開される。なお、参加アーティストは後日発表となる。
また、関西国際空港には8名の漫画家が参加し、「LIFE」をテーマとした展示が行われる。関西地方を8つのエリアに区切り、それぞれの地域の自然との共生の中で育まれた文化を壁画として制作。アーティストは後日発表予定だ。
そして東京国際クルーズターミナルでは「Back TOKYO Forth -東京は過去と未来でできている-」をテーマに、井口皓太、上野千蔵、梅沢英樹+佐藤浩一、津田道子、藤倉麻子、Synesthesia Labら6組のアーティストが作品を制作するほか、その思考や制作過程が映像で配信される。なお、ディレクターは齋藤精一、キュレーターは畠中実が務める。
また展示に先駆け、本企画の公式ウェブサイトがオープンした。ウェブサイトでは作品のオンライン展示のほか、制作のプロセスを伝えるコンテンツが紹介されている。こちらも合わせてチェックしてみてほしい。
INFORMATION
CULTURE GATE to JAPAN
日時:2021年2月〜 *開催日は決定次第、公式ウェブサイトにて発表します。
主催:文化庁「令和2年度空港等におけるメディア芸術日本文化発信事業」
展示場所:新千歳空港、成田国際空港、東京国際(羽田)空港、中部国際空港、関⻄国際空港、福岡空港、那覇空港、東京国際クルーズターミナル
*最新情報は随時公式ウェブサイトにて更新します。