次にステージは、空間現代の演奏に。<F/T15>で上演される舞台『ミステリヤ・ブッフ』にも参加する空間現代の、アヴァンギャルドかつアップビートな音が徐々に会場を盛り上げていきます。
17時40分からステージに登場したのは遠藤ミチロウ、山本久土、茶谷雅之の3名からなる羊歯明神Jr.。オリジナル曲の他、ザ・スターリン時代の楽曲も披露し、会場のファンを沸かせました。
日が傾き、辺りが薄暗くなってくるといよいよ提灯に明かりが灯り<フェスティバルFUKUSHIMA!>の代名詞とも言える盆踊りがスタート。この日はハロウィンということもあり会場にはコスプレ衣装の姿もチラホラ。踊りが始まるとステージを向いていた観客は輪になり、やぐらを中心にグルグルと練り歩いていきます。大友良英スペシャルビッグバンドの演奏と、珍しいキノコ舞踏団による振り付けの盆踊りはコミカルな動きがちょっと恥ずかしく、でも踊ってみるととにかく楽しいから不思議。地元のおじさんや子供連れのファミリー、プロジェクトのスタッフや学生カップルなど多種多様な人がひとつの輪になり、顔を見合わせて笑いながら皆で踊る、それは「出演者」と「観客」という境界が消え、全員が「参加者」になっていく瞬間でもありました。
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