素晴らしい<ふともも写真展>、開催の経緯は?
TODAYS GALLERY STUDIOを運営する、株式会社Bacon・沼尻さんにお話を聞いた。
ーー今回は何点くらいの作品が展示されているのでしょうか?
過去5年にわたって撮影された作品、新作写真集に収録されたショット、今回の展覧会のために撮り下ろしたものなど、約200点です。
ーーつまり200人分のふともも、200脚=400本の足ということですね! どういったところが見どころでしょうか?
ゆりあさん初の単独写真展であり、これだけ多くの作品が集まる機会はなかなかないと思います。
また、うちはそこまで大きな会場ではありませんので、作品数だけでなく見せ方にもこだわっています。今回の場合は小部屋を森林のような空間にしたり、プールが写った作品をまとめたり、といった工夫をしています。
ーー今回のイベントが開催された経緯を教えてください。
4月に<曖昧☆美少女アート展>という、フェティシズムとアートの境界線、そして可能性を考える展覧会を行いました。今回はギャラリーの一周年記念ということもあり、さらにアートの極限に挑戦する意味で全く顔が写っていない“ふとももだけ”の写真展を開催することになりました。
また、前回の<曖昧☆美少女アート展>の中でも、とくにゆりあさんの作品に対するお客様の反応がよく、「ふともも写真だけの展覧会はやらないのか?」というお問い合わせをいただいたことも理由のひとつです。
ーーふとももがテーマということで、ちょっとフェテイッシュな感じもしますが……。
<曖昧☆美少女アート>展は、開催前はエロ的な目線で見られたり、話題になったりすることが多かったのですが、終わってみれば「これはアートだ」という意見が多かったんです。
今回もSNSなどでは「500円でふともも見放題!」、「エロい!」というような反応もありました(笑)でも、前回同様に、最終的に見た人がどう判断するかにゆだねたいです。特にふともも写真には全く顔が写っていませんから、どういった反応があるか楽しみですね。
ーーギャラリーを1年間運営する中で、大変だったことや、気づいたことはありますか?
それぞれの企画の日程が近かったので、その準備は毎回大変ですね。作品数も多いですし……。
気付いたことは、自分たちが見たいものと、お客さんが見たいものは必ずしも一致しないということです。元々地域振興も目的の一つとしてオープンした場所です。なので、なるべくカジュアルに、色々な人に気軽に足を運んでいただきたいということは、常に考えています。
うちは“これがアートだ!”と押し付ける感じではなくて、“こういうのもアートですかね? どうでしょう?”と尋ねるスタンスですね(笑)見る方がジャッジしてくれればいいと思っています。
ーー今後はどういった企画を考えておられますか?
まだ詳細はお伝えできないのですが、次もかなり面白い展覧会になる予定です。あの小部屋にちょっとした仕掛けを用意します。
さらに夏休み時期は、親子で楽しめる企画を予定しています。
ーー今回の写真展も、会場内が撮影可能なんですね。
はい。作家さんのご協力がないとできないことですが、自由に撮影してSNSなどに投稿していただいて構いません。
ただ、やはり実際に現物を見ていただくと、全く印象が違うと思いますよ。今回は実際に体験できる企画もありますし、日替わりで先着プレゼントもありますので、ぜひ会場に足を運んでいただきたいですね。
ーーちなみに一番好きな“ふともも写真”はどれですか?
どれも良いんですけど、強いてあげるならテニスボールをはさんでいるやつですね。「ムニっ」となっているところが素敵だと思います。
さらに言うと、女の子がベンチに寝転んでいるんですが「ここは更衣室だろうなぁ~」とか、色々ストーリーを想像できるのも良いですね(笑)
次ページ:まだまだ魅せます、ふともも写真。