国の書店員が一番売りたい本を選ぶ「2015年本屋大賞」の候補10作品が21日、発表された。昨年の国内ミステリーランキングで3冠に輝いた米澤穂信さんの『満願』や西加奈子さんの第152回直木賞受賞作『サラバ!』など多彩な顔ぶれがそろった。

本屋大賞の選考は年に1回行われ、今年が12回目。候補作は2013年12月1日~2014年11月30日の間に刊行された日本の小説を対象に、全国461書店の580人による投票で選ばれた。今後、2次投票を経て、4月7日に大賞が発表される。

候補10作一覧(作品名50音順)

『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎(幻冬舎)

『怒り』吉田修一(中央公論新社)

『億男』川村元気(マガジンハウス)

『キャプテンサンダーボルト』阿部和重・伊坂幸太郎(文芸春秋)

『サラバ!』西加奈子(小学館)

『鹿の王』上橋菜穂子(KADOKAWA)

『土漠の花』月村了衛(幻冬舎)

『ハケンアニメ!』辻村深月(マガジンハウス)

『本屋さんのダイアナ』柚木麻子(新潮社)

『満願』米澤穂信(新潮社)