“東京”から生み出されるアート、デザイン、カルチャーなど、混沌とした東京らしさを通じて現代の日本文化を世界に発信しているTOKYO CULTUART by BEAMS。

そのTOKYO CULTUART by BEAMSが書を街に連れ出そう! をキーワードに2010年秋に創刊した新感覚の文芸カルチャー誌『In The City(イン ザ シティ』から第八集が登場。

今号のテーマは「食と文学」。巻頭特集としては、日本を代表するグラフィックデザイナー/イラストレーター/アニメーション作家である田名網敬一氏のインタビューが掲載。田名網氏自選のアートも大量に紹介されている見逃せない内容になっている! さらに、今回は食べ物小説特集と題して、食べ物にインスパイアされた小説、食べ物がキーとなっている小説が大集結。作家がシェフとなって腕によりをかけた美味しいだけじゃない、面白企画満載の全四篇は読んでいたら思わずお腹が鳴ってきちゃうカモ?! その他にもスペシャルエッセイや好評連載など多くのトピック満載の『IN THE CiTY vol.8 BON APPETiT!』、気になる内容は誌面でお楽しみあれ!

Release Information

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【目次】
巻頭特集:田名網敬一 インタビュー

短篇小説:「ボナペティ!」食べ物小説特集
◆片岡義男「銭湯ビール冷奴」
「食」の短編というとまずこの人だ! 「すごいよ、ヨシオさん!」と巷間も騒然、絶好調の作者が贈る、「魔術のような」ひとときの物語。
◆黒田晶「ダーティ、ダーティ、ダーティ」
人呼んで和製ミランダ・ジュライ。オルタナティヴな地平を軽やかに駆け抜けていく新作届きました。
◆木村綾子「サネカズラ」
太宰治研究でも知られる俊英、本誌初登場。虚と実のあわいに咲く花にも似た掌編をどうぞ。
◆川﨑大助「泣きたいほどの淋しさと餃子だ」
東京25時、アメリカ人のちょっと駄目な彼と、ハードボイルドすぎる日本人女性の彼女。すれ違い、行き違うふたりをまとめる餃子の縁。

フィーチャー・エッセイ:食と文学についてのエッセイ2選

◆大原ケイ「アップルパイとサイダーとエッグクリーム」ビート文学からジョン・アーヴィング、そして常盤新平まで。ニューヨークに満ち満ちている「米文学と食べ物」のちょっといい話。
◆仲俣暁生「限りなく透明に近いミソ・スープの国から」こんどは日本文学だ! 漱石・鴎外から内田百閒、そして村上春樹のスパゲッティまで…料理と食が文学と文人に与えた影響を考察します。文明開化は食事から!

好評連
◆高木完「ロックとロールのあいだには」
日本ヒップホップ・シーン、カルチャー・シーンの風雲児・高木完が熱筆。「輸入文化としてのロックンロール」をストリート目線でひもとく、ロング・エッセイ、好評につき大増ページ! 今回は「パンク・ロック日本上陸」のころのお話。
◆片岡義男「ドーナツを聴く」
7インチ・レコードの魅力について写真と言葉で語り尽くす好評連載、第2回の今回は「片岡義男のバンドマン時代」のエピソードが登場!

連載エッセイ
◆小西康陽「レナード・コーエンの偽日記」
◆鈴木哲也「最後のモード」
◆青野賢一「転がるエロス」
◆川﨑大助「スタイルなのかカウンシル」
◆中原昌也「それでも何となく映画は観てる」