6月10日(土)から8月27日(日)まで、作家・三田真一の個展<in-Spire -Breath of life- 呼吸>が太宰府天満宮にて開催される。
八木隆裕、上出惠悟、石橋素、山口一郎らが参加|<三田真一展 in-Spire Breath of life – 呼吸>
京都伝統工芸の後継者によるクリエイティブユニット・GO ONのメンバーをはじめ、国内の伝統工芸職人らとの合作による作品、現代の技術を取り入れた作品など、神社の空間において、全く新しい展観となる本展には、京都から、茶筒開化堂6代目当主・八木隆裕、400年続く宇治茶陶朝日焼十六世・松林豊斎、人間国宝・中川清司を父に持つ中川木工芸・中川周士、京金網の金網つじ2代目・辻徹、革計画創造家・上月建太朗が参加。
また石川から、九谷焼上出長右衛門窯6代目・上出惠悟、長崎から、波佐見焼マルヒロ3代目・馬場匡平が参加。東京から江戸切子の堀口切子三代秀石・堀口徹、さらに、石橋素率いるライゾマティクスのアーティストらは音の出る装置を制作、そこには“NF”のサカナクション・山口一郎と青山翔太郎による音が響き広がる。
時代に流されず、変わらずに、しかし時代とともに変わってゆく職人たちの手仕事に、現代における大きな意味を見出した三田は、職人たちの思いや表現をもっと世の中に広めたいという思いから、自身の壮大な仮説をもとに、工芸の再構築を願い、今回の作品制作がスタート。ぜひこの機会に新たな工芸の魅力に触れてみてはいかがだろうか。
三田真一展
in-Spire
Breath of life – 呼吸
時は江戸末期。
日本各地から志士が訪れ、
未来を見据えた熱い談義が交わされていた
ここ太宰府天満宮の宝庫で、
何者かによって、いにしえより封印されてきた
「箱」が開けられてしまう。
中身は、誰が何の目的で、いつ作ったか判然としない、
古い技術と新しい技術の融合物のような品々だった。
様々な憶測と空想、あるいは妄想が日本中に広がった。
品々を見に集まった腕に覚えのある職人たちは
そこに自分たちの技の源流を見た。
あるものはそれを「宙服(ソラフク)」だと捉え、
あるものは死者の魂を黄泉の国に
送り届ける為のものだと言った。
宇宙、並行世界、異界の存在、精霊の抜け殻
作家 三田真一と作家達が繰り広げる
壮大な物語に身を委ね「呼吸」を感じてほしい。
EVENT INFORMATION
三田真一展 in-Spire Breath of life – 呼吸
2023年6月10日(土)~8月27日(日) ※7/17を除く月曜休館
開館時間:9時~16時30分(入館は16時まで)
会場:太宰府天満宮宝物殿 企画展示室 〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4-7-1
観覧料:一般500(400)円・高大生200(100)円・小中生100(50)円
※( )内は30名以上の団体料金、障害者手帳提示により付添者1名まで半額料金
◆参加作家(所属) 五十音順
青山翔太郎(NF / Hyogu)
石橋素(Rhizomatiks)
上出惠悟(上出長右衛門窯)
上月建太朗
竹森達也(Rhizomatiks)
辻徹(金網つじ)
中川周士(中川木工芸 比良工房)
馬場匡平(マルヒロ)
堀口徹(堀口切子)
松林豊斎(朝日焼)
村松賢一(55)
八木隆裕(開化堂)
柳澤知明(Rhizomatiks)
山口一郎(Sakanaction / NF)
ドローイング:小松義夫(自由廊)
作家補佐:田﨑龍星(マルヒロ)/ 有賀瞳
ゾーニングプランナー:細野隆仁
クリエイティブプロデューサー:中村ミサ(CAVIAR)
プロデューサー:千葉秀憲(Rhizomatiks / ビーアット)
アートディレクター:前田景
アシスタントデザイナー:河村美季
照明デザイナー:佐藤政章(B & Lighting)
コーディネーター:馬場宣行(太宰府天満宮)
キュレーター:アンダーソン依里(太宰府天満宮)
主催:太宰府天満宮 企画:三田真一