毎年4月の第一日曜日に神奈川県川崎市、金山神社にて行われる<かなまら祭り>。“日本随一の奇祭”の呼称としても名高いこのお祭りは今年4月6日(日)に開催されます。
元々、金山神社は鍛冶の神様を祀る神社でしたが、江戸時代に川崎宿の飯盛女(宿場にいる私娼)達の願掛けに発端し、この<かなまら祭り>が行われるようになりました。何を隠そう彼女達が願掛けをしていた御神体が“男根”なのです。お金を造る神、性病除けの神として信仰され、現在では子孫繁栄(子授け)、安産、縁結び、夫婦円満、商売繁昌の神としても全国から信仰を集めています。ちなみにこの“かなまら”という言葉は、金山神社の“金(かな)”とお坊さんの隠語で男性器を表す“摩羅(まら)”を合わせたもの。
また近年、エイズ除けの祭りとして国際的にも有名になり、春画(浮世絵)で世界的に有名な喜多川歌麿を由来に海外の人々からは「UTAMARO FESTIVAL」なんて呼ばれることも。
<かなまら祭り>では、御神体(男根)を模った神輿を担ぎ、面をかぶった男達が練り歩く「面掛行列」、大根を“男根”の形に削る「大根削り」などが行われます。春の息吹を感じるこの季節、天が与えた自然の営みに感謝をし、多いに笑い騒ぎ、一年間の幸せを祈願してみてはいかがでしょうか。
Event Information
かなまら祭り(2014)
2014.04.06(日)@若宮八幡宮(神奈川県川﨑市川崎区大師駅前2-13-16)
交通アクセス:京浜急行「川崎大師駅」から徒歩5分
行事予定
御火取祭 10:00~10:15
例祭 10:15~10:45
神輿御霊入れ式 10:45~11:00
大根削り 11:00~11:30
面掛行列(神輿渡御) 12:00~13:30
奉納演芸 12:10~16:30