気まぐれ。淡泊。しかし不可欠。
天才肌ルーキーが献身的な舵取り「ボランチ」に成長したとき
日本女子代表の快進撃が始まった!
今や日本でも注目の的となった女子サッカー。その原動力となったなでしこジャパンの苦悩と栄光の両面を豊富な現場取材から明らかにした初の本格ノンフィクション『蹴る女 なでしこジャパンのリアル』が、講談社より刊行された。
11年ドイツワールドカップ優勝後、いくつも出版された類似本とは一線を画し、チームに起こった喜怒哀楽を事実によってのみ描きった本作。人物ノンフィクションとしても奥深く、女子サッカーの資料本としても一級。関係者のみならず、女子サッカーファン、そして、とくに主人公・阪口夢穂(さかぐち・みずほ)と同年代の20代女性にとっても励みになる内容になっている。
内容紹介
11年ドイツワールドカップ優勝、12年ロンドンオリンピック銀メダルと、世界の頂点に登りつめたなでしこジャパン。しかし一朝一夕でこれらの栄光を勝ち取ったわけではありません。過去、幾度も苦汁をなめさせられ、苦しいプレー環境で実力を磨いてきました。そのなでしこジャパンの過渡期と重なるように、成長してきた選手がいます。それが、今やなでしこ不動のボランチといっていい存在になった阪口夢穂。ルーキーから07年の中国ワールドカップ、チームそして本人にとっても転機となった 08年北京オリンピック、そして現在に至るまで。この間ずっと彼女に密着してきた著者が、阪口の選手面、人間面の成長を軸に、なでしこジャパンの辿ってきた“知られざる”栄光への道、先輩から教えられたなでしこの魂、初めて見せた涙、所属チームの解散という危機、アメリカ挑戦、そしてなでしこジャパンの裏で起きていた真実を明かします。ピッチサイドで見つめ続けた著者だからこそ生める“現場感”でリアルに迫ったなでしこ大河ノンフィクションです。
著者プロフィール:河崎三行(かわさき・さんぎょう)
65年、高松市生まれ。港湾労働者、建設作業員、CM制作会社やスポーツ新聞社での勤務などを経てフリーランスライターに。『チュックダン!』(双葉社)で、<第13回ミズノスポーツライター賞>優秀賞受賞。03年以降、日本の女子サッカーを継続的に取材している。
Release Information
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