マルチメディアアーティスト・高田光によるソロエキシビジョン『lovely absentees』代官山・LAID BUGにて開催

8月23日（金）より、LAID BUGにて高田光によるソロエキシビジョン『lovely absentees』が開催される。

路樹に着目した作品を発表

路樹に着目した作品を発表す都市探検やフィールドワークの記録、その体験に付随する個人的な記憶と内省的に向き合い、様々なメディウムを用いて作品制作を行うアーティスト・高田光。これまで、千葉県にある市原湖畔美術館(2018)や EASTEAST_TOKYO(2020)、西荻窪HAITSU(2021)等で作品展示を行い、昨年はLAID BUGにてソロエキシビジョンを行った。LAID BUGで2度目の開催となる本展では、高田が日々行なっているフィールドワークから、街路樹に着目した作品を発表する。

いつも高速道路に乗る前に立ち寄るコンビニエンスストアの目の前の街路樹がいつの間にか伐採されていることに気がついた。いや切られた後を観察するに、随分前に伐採されていたのかも。どれくらい前に植樹されたのだろうか。この辺りの街路樹はどれも立派で、ある程度等間隔で植樹されていただろうが今では所々歯抜けになってしまっている。街の景観や環境整備を目的として、どこかからか連れてこられたこの無数の木々は、だけど根付いた場所でゆっくりと時間をかけて、剪定を行う労働者やあらゆる人々と交わりながら変化してきたのだろう。今この微かな不在とそれに交わる私たちについて回想する時間を改めて設けられたらと思う。