東京・四ツ谷駅前に位置するギャラリー&スタジオ Mikke GalleryによるMikkeキュレーターズ・コンペティション受賞者展の第5弾として、銀座もとじ二代目店主・泉二啓太をキュレーターに迎えた展覧会<考土 code -奄美->を開催する。
1979年の創業以来、日本各地の染織作家や工房、産地とともに、着物文化の美と精神を現代に伝えてきた銀座もとじ。泉二氏は、染織の可能性を広げ、未来へとつなぐことを目的に2022年に立ち上げたプロジェクト “HIRAKI project(ヒラキ・プロジェクト)”、“FUYU”、“泥中の布(でいちゅうのぎん)”を開催するなど、これまでの活動の中で、自然が育んだ土地の記憶と向き合い、固定概念にとらわれず、柔軟に伝統に対峙してきた。
本展では、泉二氏がキュレーターとなり、6組のアーティストによる新作を通して、奄美の自然と人、そして染織の未来を多角的に捉えることを試みる。“考土(こうど)”というテーマには、奄美という地を起点に、人々が暮らしてきた土地に宿る記憶や、そこに根差した素材、技法、価値観に改めて向き合うという視点が込められている。
本展には、金井志人、新城大地郎、高須賀活良、柳晋哉、山崎広樹、山﨑萌子ら、ジャンルを横断した多彩なアーティストが参加。多岐にわたる表現形態で、代表作から本展のために制作した新作まで、多角的な視点からその土地についてアプローチする。また、会期中には、出展作家・キュレーターによるトークイベントや、泥染のワークショップなど、さまざまなイベントも開催予定。詳細については、以下より確認してみてほしい。
EVENT INFORMATION
Mikke キュレーターズコンペティション受賞者展・特別賞
考土 code -奄美-
会期:6月27日(金)〜7月14日(月) ※火水休廊
Artists:金井志人、新城大地郎、高須賀活良、柳晋哉、山崎広樹、山﨑萌子(50音順)
Curator:泉二啓太