ダンサー/表現者の木原萌花がダンスソロパフォーマンス<旧平櫛田中邸 de タコダンス>を4月5日(金)から7日(日)まで行う。
ワークショップと上演の2方向から「自分に集中しない」ダンスを探り表現
昨春『他者から見た自己』をテーマにソロパフォーマンス<タコダンス>を一夜限りで行った木原萌花。そして今春、谷中霊園のほとりに佇む彫刻家・平櫛田中の元住居兼アトリエへと舞台を移し、3日間で4公演で開催。宣伝美術はアートディレクターの石橋光太郎が手がけた。演出は照明に松本永、音楽には宗像礼を迎え、近代アトリエ建築の先駆けである空間を生かし、ダンスパフォーマンスを行う。
踊りを軸にパフォーマンスやプロデュースを展開する表現者・木原萌花が、ルーツであるクラシックバレエを習い始めた幼少時代、独自に踊っていたタコのようなダンスを通称“タコダンス”と呼んでいた。そもそもタコのように踊ることで何をしようとしていたのか? と表現の原点を探る過程と同時に、タコ=他己(たこ)。他人から見た自分。他己紹介の「他己」であり、他者と繋がっている。このことを主題に置いたダンス表現である。他者や自然とのつながりに意識を向け、自分が外の世界と繋がっていると感じられる時、人は固く閉じていた「自己」の鎧から解放され、少し軽くなった自分を発見できるのではないか? そんな仮定から出発し、ワークショップと上演の2方向から「自分に集中しない」ダンスを探り表現する。