の前に現れる有形のものだけでなく、心に去来する無形のイメージなど、自らをパッセージするオブジェクトを題材に、時にはシンプルにキャンバスへ転送。時には濃密なコラージュとして構成するなど、緩急のあるエモーショナルな作風で多方面から人気を得てきた村上周

これまでに彼がアウトプットし、描いた絵が見るものと彼自身の新しい環境を作っていく、そんなオーガニックな美意識の蒸留装置をシルクスクリーンやペインティングなど、多層的な手法によってダイナミックで印象的な表現してきただけでなく、プロダクトブランド「amabro」を主宰し、有田焼きとのコラボレーションをはじめ、アートの視点から着想するインテリア雑貨・衣類に自らの表現を調和。さらに2012年からは、アジア大陸固有の家具や工芸品との対話から新しい作品を生み出すプロジェクト<MURASAKI>もスタートさせ、住空間で使えるクリエイションの面白さが注目を集めている。

5月24日(金)からGALLERY SPEAK FORでの4回目となる個展<村上 周 JAPANESQUE ‒ 倭人の住みか ‒>が開催となる。今回は創作活動を始めた初期から今までの絵画表現をまとめて一堂に俯瞰できる、初めての趣向となる。絵やプロダクトなど様々なアプローチをとりながら「常に日本という器を考え、そこに生きる自分を見つめてきた」と振り返る村上周。タイトルのとおり広義の「和」をキーワードとして照らす時、彼の世界観を支えている核心が体感できることだろう。2006年以降のアクリル画やシルクスクリーン作品、抽象画などアーカイブからの自薦作品に、新作数点を交えて約30点の原画を展示・販売。また、「amabro」の定番アイテム、レアな掘り出しアイテムや、<MURASAKI>からのおすすめ作品も合わせて紹介・販売される。

Event Information

村上 周 JAPANESQUE ‒ 倭人の住みか ‒
2013.05.24(金)~2013.06.05(水)@GALLERY SPEAK FOR
OPEN 11:00/CLOSE 19:00(最終日のみ18:00)
※木曜休廊

ギャラリートーク:2013 .05.31(金)18:30~19:00
作品解説=村上 周 聞き手=谷口純弘(DMO ARTS ディレクター)