消しゴム版画家として、はたまた芸能界をシニカルにさばくコラムニストとして知られる作家・ナンシー関の、ハンコ作品、著書などを公開する展覧会<顔面遊園地 ナンシー関 消しゴムの鬼>が東京・渋谷で11月14日(金)より東京・渋谷のパルコミュージアムで開催される。
同展は、今年5月まで大阪で開催されていた同名展覧会に新たな展示作品を加えたもの。同展では、ナンシー関が彫った約800点の消しゴムハンコや、1985年から2002年までに書かれたコラムから放送作家の町山広美がセレクトした数々の原稿、ナンシー関のほぼ全ての著書にあたる約80冊の書籍などが展示される。また、ナンシー関が使用していた仕事道具や録りためていたビデオ、カセットテープなどの資料も見ることができる。さらに同展では、ナンシー関の小説『通天閣はもう唄わない』を映像化。映像制作をonnacodomo、町山、朗読をピエール瀧が担当している。
【PARCO】顔面遊園地 ナンシー関 消しゴムの鬼 見えるものしか見ない。そして見破る。ましてや彫る。
また同展の開催に先駆け、11月9日に東京・渋谷の2.5Dで安齋肇とみうらじゅんのトークショーを開催。同イベントではMCを町山が務め、安齋とみうらがナンシー関について語る。
なお、11月からスタートする全国ツアー<岡村靖幸LIVE TOUR 2014 「ファイヤー」>で、ナンシー関の消しゴムハンコを使用したグッズを販売する岡村靖幸は、同展の開催に際して「ナンシーさんのいない不在感、喪失感は時とともに大きくなるばかりです。誰も彼女の代わりになれませんし誰も彼女に追いつけません。どれだけの人々が彼女の発言にカタルシスを感じたでしょう? どんなエッジのある発言もエンターテイメントとしてみんなを楽しませてました。僕は、残念ながらお会いすることはありませんでしたが作品を通して会えたと思ってます」とコメント。
また、宮藤官九郎は「『ネイチャーメイドのCMで無意味にイジワルさと感じ悪さを醸し出している若い男、誰かと思ったら、あれが宮藤官九郎か』というコラムをナンシーさんがどこかに書いて下さって、しかもハンコまで彫って押してくれました。確か2001年。あまり似てなかったけど、そのハンコもあるといいなあ。みなさん探してみてください」とコメントしている。
Event Information
『顔面遊園地 ナンシー関 消しゴムの鬼 見えるものしか見ない。そして見破る。ましてや彫る。』
2014.11.14(金) – 11.25(火)@渋谷パルコミュージアム
OPEN 10:00/CLOSE 21:00(最終日は18:00まで)
料金:一般¥500/学生¥400(共におまけ付)
※小学生以下無料
『顔面遊園地 開催直前トークショー』
2014.11.9(日)@渋谷 2.5D
START 19:00/FINISH 20:30
LINEUP:安齋肇、みうらじゅん、町山広美(MC)
料金:¥1,000(『顔面遊園地 ナンシー関 消しゴムの鬼』展入場券付)