9月10日(日)から11月5日(日)の期間、練馬区立美術館にてDOMMUNE展<宇川直宏展|FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE」AT 練馬区立美術館>が開催される。
12度目となるDOMMUNE展では、アーティストとしての宇川直宏自身にフォーカス
1980年代末より映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、キュレーターなど多岐にわたる活動を展開するするアーティスト・宇川直宏。1990年代より活動の舞台を現代アートにも拡張し、国内外で様々な作品を発表してきた。
2010年には世界に先駆けてライブストリーミング・チャンネル「DOMMUNE(ドミューン)」を開局し、毎夜、多種多様なトーク、DJプレイ、ライブやトークセッション等を世界に配信し、国内外の先端的なアートシーンに大きな影響を与えている。
これまでDOMMUNEは、ドイツ:ドルトムントU、山口:YCAM、千代田:3331、金沢21世紀美術館、高松:玉藻公園/披雲閣、ロンドン:コープランドギャラリー、リンツ:アルスエレクトロニカ、札幌国際芸術祭、瀬戸内国際芸術祭、さどの島銀河芸術祭、京都市京セラ美術館他で、サテライトスタジオを開設し、ストリーミング母体を遍在させるパフォーミングアーツや、アーカイヴの定義を問い直すインスタレーションを実施。
12度目となる本展では、アーティストとしての宇川直宏自身にフォーカスし、13年間に渡ってアーカイヴィングされた1万時間を超えるDOMMUNEの膨大な番組アーカイブを紹介するとともに、それらの映像を素材として、絵画や立体作品など他のメディアに拡張・変換・創造し、“描く”という行為の歴史的なアップデートを図る。
真鍋大度率いるRhizomatiksとのコラボ
その過程で番組に介在するのは、宇川自らやDOMMUNEクルーだけでなく、日々の配信行為に纏わる視聴者と同じく、様々な年齢・多様な背景を持つ人々、そして人工知能。アーカイブの様々な可能性を探るとともに、近年広く普及し始めたジェネレーティブAIによる画像生成にも着目し、描くとは何か、今世紀的な作家性や作品のあり方とは何か、もしくはそこから創出される価値とは何かなど、“近代・現代・現在美術”を新たに捉え直すプロジェクトだ。
そのために、現在、真鍋大度率いるRhizomatiksとのコラボにより、DOMMUNEオリジナルモデルの生成系人工知能を創生中。また、ブロックチェーン、そしてスマートコントラクトによる所有や販売などのプロセスを独自考察し、伝統的なメディアである絵画と同時に、NFT作品の制作も行われる。また、会期中には練馬区立美術館の中にサテライトスタジオを開設し、ライブストリーミングを行い、さらなる情報の蓄積を目にしながら番組に参加することが可能だ。
毎日大量の人々が行き交うプラットフォームであり、芸術/文化情報の泉源であるファイナルメディア「DOMMUNE」だが、様々に変換し時空を錯綜しながら眺める試みは、仮想空間と物理空間の交通、ユビキタスとモバイルによる超分散的サイバー空間の投影など、Web3.0(※6)以降の社会を取り巻く様々な問いを、更に深める機会に。ぜひご体験あれ。
EVENT INFORMATION
宇川直宏展|FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE」AT 練馬区立美術館
2023年9月10日(日)~11月5日(日)
休館日:月曜日(ただし、9月18日(月祝)、10月9日(月祝)は開館、翌9月19日(火)、10月10日(火)は休館)
開館時間:10:00~18:00 ※入館は17:30まで
観覧料:一般1,000円、高校・大学生および65~74歳800円、中学生以下および75歳以上無料、障害者(一般)500円、障害者(高校・大学生)400円、団体(一般)800円、団体(高校・大学生)700円、ぐるっとパスご利用の方500円(年齢などによる割引の適用外になります)
アクセス:西武池袋線中村橋駅下車 徒歩3分(電話:TEL 03-3577-1821 住所:〒176-0021 東京都練馬区貫井1-36-16 練馬区立美術館)
※一般以外のチケットをお買い求めの際は、証明できるものをご提示ください。(健康保険証・運転免許証・障害者手帳など)
※障害がある方の付き添いでお越しの場合、1名様までは障害者料金でご観覧いただけます。
※団体料金は、20名様以上の観覧で適用となります。
※当館は事前予約制ではありません。当日、チケットカウンターでチケットをお求めください。
主催:練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)、DOMMUNE株式会社
協力:株式会社Rhizomatiks、ANOMALY、池上通信株式会社、BRDG / VRDG