2025年春に、直島の本村地区近くの高台に新たに開館予定の美術館の正式名称を「直島新美術館」に決定。直島新美術館のロゴは、ベネッセアートサイト直島の主要美術館である地中美術館や豊島美術館のロゴも手掛けた「祖父江慎氏」のデザインになっている。
数百年先の変化も見据えたロゴ
「直島新美術館」のロゴは和文の骨格に昭和16年(1941)頃から使用されている「新聞用扁平明朝体」を使用。縦と横の太さの差を少なくすることで文字のサイズが小さくなっても可読性が保たれるタイプの明朝体だ。そして、「直」の文字は福武財団の発足当時に用いていた最終画がなめらかな「直」になっている。
欧文は、字送りが同じになるように合理的に設計された「スラブ系のタイプライター用書体」になっており、和文・欧文とも数百年先を見据える「直島新美術館」のロゴとして、どのような変化にも対応するロゴとなっている。
安藤忠雄設計のアート施設として10番目の美術館
「直島新美術館」は、ベネッセアートサイト直島における「安藤忠雄設計」のアート施設として10番目の美術館となっている。地下2階、地上1階の3層からなる美術館では、日本も含めたアジア地域のアーティストの代表作やコミッション・ワークを中心に展示・収集する。
また、企画展示の開催や、トーク、ワークショップといったパブリック・プログラムなど展示以外の美術館活動にも取り組み、より多様な視点や表現、時代や社会に対する多義的なメッセージを発信するとともに、繰り返し人々が訪れ、島内外の多種多様な人々が出会う交流・連携の場としても機能させていく。
島の数々のアート施設によって美術館群が形成されつつあるなか、「直島新美術館」は、これらを有機的に結びつけ、より一層自然や集落と一体化したアート体験を創出するとともに、アートと建築、自然、そしてコミュニティの調和・融合のさらなる発展形を目指している。
INFORMATION
直島新美術館
香川県香川郡直島町3299-73
2025年春、開業予定