世界を夢中にさせる写真家を日本から——。そんな願いを込めて2012年5月に創設された<日経ナショナル ジオグラフィック写真賞>。本写真賞は、国際的に活躍できる作家の発掘とともに、日本における写真文化の向上を目的としたもので、今回で2回目の開催となります。
審査対象となるのは、プロ・アマチュアを問わず、息をのむような自然の姿や、人々の暮らしの中にある多彩な営み、神秘的な迫力に満ちた自然現象や野生動物の姿など、驚きと発見に満ちたドキュメンタリー写真。世界基準で通用する作品の一方で、子供たちでも感じ取れるドキドキ、ワクワクするような作品の強さも求められ、今回の写真賞では総勢389名、1003点にも及ぶ作品の応募がありました。
その中から、写真家の野町和嘉氏、中浦征夫氏、ティム・レイマン氏と、日本版編集長の大塚茂夫氏による厳選な審査のもと、グランプリ1点、ネイチャー部門とピープル部門から最優秀賞各1点(ピープル部門は今回該当作なし)、優秀賞各4点が決定! 見事、受賞した作品を一挙紹介します。
日経ナショナル ジオグラフィック写真賞 2013
グランプリ:「輝く光景」 宮武健仁
撮影地:高知県、鹿児島県、富山県、東京都(八丈島)、広島県
ゲンジボタルやヒメボタル、ホタルイカ、ヤコウタケ、火山の噴火といった自然界のさまざまな「光」をとらえた宮武さんの作品が今回のグランプリに! 宮武さんには日経ナショナル ジオグラフィックから賞金と賞品のほか、5月にアメリカ・ニューヨークの写真ギャラリー「スティーブン・キャッシー・ギャラリー」で個展開催のチャンスも与えられます。
最優秀賞 ネイチャー部門:「Fly Away」 平田晃一
撮影地:岡山県高松城址