「またネコか……」

○星野俊光
ブログ「Cats on the shore ~海辺に生きる猫たちの記憶~

写真家の星野さんの元には『自分の撮った作品を見て欲しい』、と写真が持ち込まれる。その中でも特に多いのが猫を撮影した写真だった。正直“またか”という気持ちがあったそう。しかし、とても寂しそうな表情をした猫が写った写真があった。それがとても印象に残り、自分でも猫を撮影するようになったのだという。

猫に対して気高い、群れない、媚びない、というイメージがあるという星野さんは『猫が猫らしく行動している』場面を作品に収めている。真っ暗な中、海辺を横切る猫たち、ものすごいスピードで走る猫。ネコは夜が似合う。

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写真にはタイトルも、説明もつけない。見る人によって同じ写真でも印象が変わる。もしかすると、そこに自分を投影するのかもしれない。

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(画像提供:ねこログ展)

星野さんが猫を撮影する際のポイントを聞いたところ「現場百回」という答えが返ってきた。何回も通って、何の利益もないが危害も加えない、ということを覚えてもらうのだ。10回ほど通うと逃げなくなるらしい。また、エサは持って行かないという。ご飯が無くても風景の一部になってしまえば撮影は出来る。

そして観察を続けると、やってくる時間、ご飯を食べる場所、トイレの場所など、ネコの行動も分かってくる。彼らは意外に時間に正確なのだそう。

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親子かと思ったが血が繋がっていないらしい

孤独を好むイメージがある猫だが、意外にも情に厚い面もある。上の写真の猫たちは親子ではないものの、一緒に暮らしているそうだ。一匹でいるより、数匹で集まって暮らしている猫の方が病気になる確率が低いらしい。寒い夜は集まって眠り、お互いの身体で暖をとるのだとか。猫たちの関係性を考えながら作品を見てみても面白い。

○河井蓬
ブログ「彼の尻尾、彼女の爪痕

お寺、神社にいる猫たち。おおらかなのか、人との距離が近いことに驚いた。

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この安心しきった表情! お腹をモフモフしたい~!!

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子供達とも仲良し

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入場料が500円かかるとは言え、これだけの作品数を見られて、買ったら数百円しそうなポストカードやネコカフェマップまでもらえて、何より可愛い猫の写真を見られて、お得感満載な<「ねこログ」展>。猫好きならぜひお勧めしたい。

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展覧会でいただいた猫グッズ

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(画像提供:ねこログ展)

2015.03.07 文・写真 篠崎夏美

記事提供元:イベニア

日本・世界の“面白い”イベント”情報を探し出し、紹介することを目的としているWebサイト。規模の大小に関わらず、斬新な企画のイベント、思わず人におススメしたくなるイベント、とにかく変なイベントの数々を情報提供しています。

Event Information

猫の合同写真展 ねこログ展
2015.03.06(金)- 03.15(日)@TODAYS GALLERY STUDIO
OPEN 10:00/CLOSE 21:00(最終日は19:00まで)
入 場 料:¥500(先着2000名にネコカフェマップ付き)