緊急事態宣言が発令され早1ヶ月半、おうちにいる時間が増えたという方も多いことだろう。
これほどまで多く、そして唐突におうちにいる時間が増えてしまうと、余暇をどう過ごしたらいいのかわからない。なかには、家でヒマを持て余してしまっている方もいらっしゃるはずだ。
かくいうQetic編集部も、おうちで何をしたらいいんだろう、なんて思いにふけりながらNetflixで配信中の映画やドラマなんかを観ていたところ、こんな考えがふと頭をよぎった。「アーティストの人たちってこの作品を観て、どんなことを考えているんだろう?」
ということで、Qeticではこの度、Netflixで現在配信中の映画やドラマ、ドキュメンタリーなどの映像作品の中から、アーティストの方々にひとつの作品を選んでいただき、その作品に対してどんな思いや感情を抱いているのかを赤裸々に語っていただいた。彼らの意見を聞いた上で作品を観れば、きっと思いを共有できるはず!
第1弾なる今回は、東京を中心に活躍するハウス・ミュージック・コレクティヴ、CYKのメンバーでもある竹林ナオキが語る『ゴッドファーザー』。
竹林ナオキ(CYK) – 『ゴッドファーザー(The Godfather)』
「この映画は50年残る作品だ」と、高校生の時にテレビで映画評論家が言っていた。1972年公開だから、もうすぐ50年が経つ。
この作品をただのマフィア映画だと思って観ていない人がいるなら、それは非常にもったいない。この映画が描いているのは、家族、そしてお金だけでは紡ぐことのできない絆である。
もし僕が池波正太郎さんのように『男の作法』という本でも出版する機会があれば、「(マーロン・ブランド演じる)ドン・コルレオーネの男の生き様に学ぶべし」と綴るつもりでいるほど、彼の心意気というのは惹かれるものがある。
「映画において、作品の50%は音楽で決まる」との持論を持っている僕からすると、劇中『愛のテーマ』が時に優雅に時に緊張感のある場面で流れ、この作品に非常に素晴らしいコントラストを与えている。
正直なところ、高校生の時の僕には『ゴッドファーザー』の素晴らしさを理解できるほどの知識や経験もなかったが、今なら少しは、「いやぁ、映画ってほんとにいいもんですね」と僕の中の水野晴郎さんが言っている気がする。自分がより年齢を重ねたとき、この作品がどのように自分の目に写るのだろうか、そんな事を想像しながら、ダンディーな男を目指していきたいと思わせる作品です。
The Godfather – Trailer
INFORMATION
竹林ナオキ(CYK)
ハウス・ミュージック・コレクティヴ、CYKのメンバー。
5月23日にCYKが初のオンライン開催。Licaxxxをゲストに迎え、CIRCUS Tokyoより生配信(zaikoにて配信チケット発売中)
その他CYKの情報等詳しくはCYKのインスタグラムをチェック。
EVENT INFORMATION
CYK with Licaxxx -Party Delivery Service-
2020.05.23(土)
START 19:00
¥1,000 / Zaiko
LINE UP:
Licaxxx
CYK(Nari,Kotsu,Naoki Takebayashi,DJ No Guarantee)
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