昨今のコロナ禍中、おうちにいる時間が増えたという方も多いことだろう。
これほどまで多く、そして唐突におうちにいる時間が増えてしまうと、余暇をどう過ごしたらいいのかわからない。なかには、家でヒマを持て余してしまっている方もいらっしゃるはずだ。
かくいうQetic編集部も、おうちで何をしたらいいんだろう、なんて思いにふけりながらNetflixで配信中の映画やドラマなんかを観ていたところ、こんな考えがふと頭をよぎった。「アーティストの人たちってこの作品を観て、どんなことを考えているんだろう?」
ということで、Qeticではこの度、Netflixで現在配信中の映画やドラマ、ドキュメンタリーなどの映像作品の中から、アーティストの方々にひとつの作品を選んでいただき、その作品に対してどんな思いや感情を抱いているのかを赤裸々に語っていただいた。彼らの意見を聞いた上で作品を観れば、きっと思いを共有できるはず!
第2弾なる今回は、ネオアコ/ニューウェーヴ/シティポップ/チルアウトを基点にエキゾチックな香りも漂わせる国籍不明なホームメイド・シンセポップ・プロジェクト「Naive Super」を手掛けるYushi Ibukiが語る『天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する』。
Naive Super-『天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する』
ビル・ゲイツの生い立ちからWindowsの開発、マイクロソフトの第一線を退いてからの 現在の取り組みが交差しながら語られる半生。
途上国の衛生環境改善やクリーンな原子炉開発の為、実際に現地に足を運んだり技術者と意見を交わしたり。ニュースでよく目にする巨額の寄付だけでなく(それだけでもすごいことなのですが)、どの事業にも深く、普通の感覚なら気が滅入るような解決困難な課題にも前向き ー本人曰く“optimistic(楽観的)”ー に取り組む姿が映し出されていきます。
そして、幼い頃からの読書の習慣は60歳を越えた今も続いていて、ハードカバー(タブレットではなく)を詰め込んだトートバッグを持ち運ぶ姿も印象的。インタビューでは、愛読書『グレート・ギャツビー』からの引用も。
長年、Macが音楽制作のパートナーということもあり、Windowsとその生みの親のビル・ゲイツにはこれまで興味を惹かれることがあまりなかったのですが、むしろそういう僕のような人の方がより新鮮に感じられるドキュメンタリーではと思います。同時に今世界が抱えている問題を知る機会にも。
映像に溶け込んだ音楽は、Dhani Harrison(ジョージ・ハリスンの長男)&Paul Hicksが担当。
『天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する』予告編 – Netflix
INFORMATION
Naive Super(ナイーヴ・スーパー)
ネオアコ/ニューウェーヴ/シティポップ/チルアウトを基点にエキゾチックな香りも漂わせる国籍不明なホームメイド・シンセポップ。
中国をはじめ、アジアでの活動も活発なシンセポップ・バンド「Pictured Resort」のメンバーとして活躍する「Yushi Ibuki」のソロ・プロジェクト。
2019年7月に数量限定でリリースしたCassette Tapeが即完売となり、同年10月にリリースしたアナログ12 Inchも即完売となっている。
2020年の4月よりデジタルにて連続リリース開始。