講談社の女性誌『VOCE』で約20年続いた“アラーキー”こと写真家・荒木経惟の連載「愛ノ説明」が、1冊の本『愛バナ アラーキー20年ノ言葉 2001-2020』として荒木氏の誕生日の本日5月25日(火)に発売された。
荒木経惟の連載「愛ノ説明」が、1冊の本として発売
本連載では2001年の開始以降、毎月欠かさず荒木氏のロングインタビューが掲載されてきた。その中から「アラーキー節」とも言える151の名言を厳選。誰もが知る名作から、知る人ぞ知る作品まで、163点の写真とともに書籍としてまとめられている。まさに永久保存版といえる1冊だ。
連載では20年にわたり、毎月荒木氏に会い、女性論、写真論、幸福論、芸術論、死生論など、時代に沿ったテーマに関して取材を敢行。本書では、編集・ライターの記憶に刻まれた言葉、読者から反響が多かったフレーズ、他媒体から引用のオファーがあった文章、荒木氏が何度も繰り返し言及してきた思想などが幅広くセレクトされている。
写真は、電通勤務時代の初期まで遡り、さっちん、空景/近景、幸福写真、エロトス、チロなど、あらゆるシリーズから163点を収録。ファンだけではなく、老若男女すべての人にとって、パッと開いたページにその時の心に刺さる名言や写真がある、そんな1冊となっている。
名言と写真の間には、連載のロングインタビューを再編集した長文の「荒木論」も8つ収録。また、巻末には取材時の荒木氏の様子を劇的に捉えたエピソードコラムや、現地まで赴いて取材した海外展のレポート、著名人の撮影の様子なども掲載されている。荒木氏を追い続けてきたからこそのエピソードに注目だ。書籍は、荒木氏の書によるタイトルが印字された赤いケース付きの上製本になっている。荒木氏の20年間の集大成を、ぜひ手にとって楽しんでほしい。
この本は写真と言葉のバランスがいい。20年分のアタシの生きた声が詰まっている。やっぱり長生きはするもんだね。連載が20年続かなきゃ、こういういろんな写真や言葉がごちゃ混ぜになった本はできなかった。なんかさ、自分の写真と言葉にあらためて気づかされるね。生きてると面白いことがたくさんあるぞ、って
発売に際しての荒木氏の言葉
INFORMATION
愛バナ アラーキー20年ノ言葉 2001-2020
2021年5月25日(火)以降順次発売※発売日は地域によって異なります
著者 荒木経惟
体裁 228mm×166mm 192頁 ケース付き上製本
¥3,300(tax incl.)
ISBN 978-4-06-522676-6
発行 講談社