企画展<音をとらえる>が京都岡崎音楽祭2017 OKAZAKI LOOPSにて開催!

<音をとらえる>とは

目に見ることができない「音」の存在を、さわったり、体感したり、また目に見える形へと変換したものなど、そこで発表される作品の形はさまざま。<音をとらえる>展では、身体の向きや好奇心によって、様々な音楽体験が提供されます。

アート部門では、ロンドンを拠点に活躍するサウンドアーティストのスズキユウリ氏をはじめ、音楽とアートの混ざり合う側面にて挑戦的な活動を行う4名の作家の作品を展示。また、京都市立芸術大学の協力により、バシェの音響彫刻も展示・演奏。

エンターテインメント部門では、3社の協力によりテクノロジーと音楽の新体験を実現する作品が登場します。

『Garden of Russolo』スズキユウリ 協力:Hexaproject Ltd.

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ガーデン・オブ・ルッソロは、鑑賞者それぞれのインタラクションに応じてさまざまに反応し、身体的なコミュニケーションを楽しむことが出来ます。例えば、オブジェ側面のホーンに向かって発した声や音が逆さに再生されたり、ひずんで雑音のようになったり、ふつうの声が音楽のようにメロディになったり、高い位置のホーンから入った音が、低いホーンから低い音になって聞こえます。またハンドルがついているものは、ハンドルをまわす速度に応じて音の速さが変化します。

バシェ音響彫刻修復後の『桂フォーン』京都市立芸術大学

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フランソワ・バシェ(1920-2014)とベ ルナール・バシェ(1918-2015)兄弟が1960年代から制作を行なった音の出る彫刻作品。1970年大阪万博の際に、フランソワ・バシェが来日し、17基の音響彫刻を制作。「桂フォーン」と「渡辺フォーン」はそのうちの2基で長年万博の倉庫で保管されていましたが、2015年、バシェのアシスタントを務めたマルティ・ルイツ氏(バルセロナ大学)と京都芸大の彫刻専攻を中心とする学生たちによって修復されました。

『Multiface-Uniformity』 國本 怜

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21世紀の終わりまでに、世界中に存在する言語の半分が失われる、と言われています。言語の消失は、少数民族の文化や風俗、そこに語り継がれてきた物語や民謡の消失も意味しています。 『Multiface-Uniformity』では、西、南、北で、いにしえの時代から歌い継がれてきた音階や言語を、骸骨たちが歌い奏でます。しかし「東」の骸骨——つまり”都会的な文化”によって、それらは掻き消され、画一化されていきます。本作品では、近い未来に起こりうる悲惨な”民謡・言語の消失する瞬間”を繰り返し訴えています。

『主人なきタップシューズ』杢保 順也(ripple effect)

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床にぽつんと佇むタップシューズ。突然ひとりでに踊り始め、軽快なリズムを奏でます。タップシューズはいわば打楽器であり、タップダンスはそれを人が身につけて舞うことで生み出される音楽であると同時に、身体表現でもあります。主人なきタップシューズが奏でる「何か」は果たして音楽でありえるのでしょうか?

『lumen』Koji Kimura ( STARRYWORKS inc. )

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光と音しかない空間。外界から遮断された合わせ鏡の部屋の中で、音楽とともに鏡の中に浮かび上がる光が無限に繰り返され、音と光の「中」に入るような感覚を体験できる作品です。

『Polyphonic Drawing』Infobahn Design Labo.

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音と連動したドローイングアプリケーション。ユーザは指揮者のように仮装空間にオブジェクトを描くことで、同期した音源をコントロールできます。例えば、目の前の空間に指で線を描いてみると、そこに現れるのはギターの音とグラフィカルなオブジェクト。「線を描く」ための動作が「音を奏でる」という新しい意味に拡がります。

『loopspool』1→10drive, Inc.

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水の中から生命が生まれたように 音の波から生まれる様々な生命体が輝き消えていく様子を表現。

新しい音楽体験の形を、ぜひ体験してみてください。

EVENT INFORMATION

音をとらえる

音が触れる、タップシューズが踊りだす。新しい音の展覧会<音をとらえる>開催 art170601_okazakiloops2-700x391

メイン会場:
2017.06.10(土)
OPEN 10:00/CLOSE 21:00

2017.06.11(日)
OPEN 10:00/CLOSE 19:30

メイン会場:ロームシアター京都 1階プロムナード

サテライト会場
2017.06.07(水)~06.11(日)
OPEN 10:00/CLOSE 20:00

サテライト会場:ジェイアール京都伊勢丹2階:特設会場

無料

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