実際のモデルから型取りした「おしり」も

伴田さんが初めてお尻を撮影したモデルから型を取ったという石膏像は、一点もの。お尻に手をそえるのが伴田氏のこだわり。そうすることによって、写真や石膏でありながら柔らかさが表現できるという。

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会場内で特に目を引くのは横幅180㎝という、大きなプリント作品。この大きさのものが3点ある。中にはほぼ実物大か、それ以上のものも。

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近寄って見るとかなり細かい部分まで見て取れる。人のひかがみをこんなにまじまじと見ることはないので、不思議な気分だ。体温まで伝わってきそうなリアルさである。本来はモノクロが多い伴田氏の作品をカラーで多く見られることも特徴だ。

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無数のおしりとひかがみが集まって作られたモザイクアートも展示されていた。離れて見ると、巨大なひかがみが現れる。

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会場限定アイテムとして、クリアファイル、ポストカードや缶バッチなどが販売されていた。お気に入りのおしりやひかがみを見つけたら、連れて帰ろう。

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また、会場内は自由に撮影ができ、撮った写真はSNSに投稿できる。SNSで『#おしりとひかがみ展』を検索してみると、多くの人たちがフェティシズムアートを楽しんでいることがうかがえる。

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いろいろな角度から撮影した写真を見ていると、一瞬、身体のどの部分か分からなくなる不思議な感覚に陥る。脚なのにお尻に見えたり、他の身体の部分に見えたり。ちょっとしたトリックアートのようでもある。

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美しく危険な曲線たち。しかし、煽情的とか、イヤらしい、といった印象は受けなかった。伴田氏も語ったように、あくまでも自然な、人体のパーツが持つ美しさがそこにはあった。そして、思わず触りたくなってしまうくらい、柔らかそうなおしりとひかがみは、見ているだけで癒されるのだ。

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