トイレ工事と対決するのは、新進気鋭のノイズ集団「エレファントノイズカシマシ」。それぞれメンバー4人が会場内を移動しながらパフォーマンスを行う。発振音、モーター音、フィードバックされた音、さまざまなノイズが、360度から聴こえてくる。そして、そのノイズのなか、工事業者の方がトイレの内装から便器の設置まで粛々と作業を行う。
工事の騒音とノイズミュージックの競演は意外と工事による音はなく、期待通りではなかったが、ライブの最中、トイレ工事が行われている絵面はシュールとしか言いようがない。
ノイズセッションは4時間にわたり行われ、トイレの工事は完成。どこからともなくフロア中から拍手が鳴る。そして、新しくなったトイレをスマホやカメラで撮影する観客やスタッフたち。これほどトイレが注目されたライブもないだろう。
何が起こるかわからない、それがライブハウスの魅力だ。