渋谷PARCOの「OIL by 美術手帖」ギャラリーにて、小村希史の個展<OIL>が3月18日(水)〜4月8日(水)に開催される。
小村希史の新作のシルクスクリーンやドローイング作品が展示
小村希史は1977年東京都生まれの画家で、ロックや実験音楽への興味から96年に渡米、ザ・アート・インスティチュート・オブ・シアトルで絵を学んだのち帰国し、2006年の『GEISAI #10』ではブロンズ賞、藤原ヒロシ賞を受賞している。
作品には共通して、作家が心惹かれる「もろさ」や「儚さ」といったテーマが根底にあり、初期は体や顔をモチーフとした厚塗りの人物画を発表していた。2011年の東日本大震災をきっかけに、絵具を荒々しく削り除く手法から生み出される線やかすれによって、不完全の美を表現する「Subtract(取り去る、差し引く)」シリーズを展開している。
本展<OIL>では、新作のシルクスクリーンやペインティング、ドローイング作品が展示される。また、本展にあわせ、作家自らがデザイン・制作を手がけたオリジナルのロングTシャツも販売されることに。是非とも作品を自分の目で確かめてほしい。