昨年は延べ83万人が来場するなど参加者も年々増加している、一夜限りのアートの祭典<六本木アートナイト2014>が4月19日(土)-20(日)に開催されます!
<六本木アートナイト>は六本木の街を舞台にした一夜限りのアートの饗宴。様々な商業施設 や文化施設が集積する六本木の街に、アート作品のみならず、デザイン、音楽、映像、パフォー マンスなどを含む多様な作品を点在させて、非日常的な体験をつくり出します。そして、同時に生活の中でアートを楽しむという新しいライフスタイルを提案しています。また、アートと街が一体化することによって、六本木の文化的なイメージを向上させ、東京という大都市における街づくりの先駆的なモデルを創出し、東京を代表するアートの祭典を目指しているといいます。
第5回目となる今回のテーマは「動け、カラダ!」。アーティスティックディレクター日比野克彦氏の最大の関心事のひとつである「アートの持つ身体性」という側面に目を向けたものになっており、参加アーティストも若手からベテランまで日本人アーティストだけでなく、海外から招聘したアーティストも交え、幅広いジャンルのアートを街中のストリート、公園などに点在させ、街を彩ります。
<アートナイト>当日は、各美術館やギャラリーで開催されている展覧会の特別プログラムや開館時間延長、入場料割引、さらに各店舗での様々なサービスなど、工夫が凝らされた夜通し楽しめるプログラムが満載、その詳細は下記をチェックしよう!
<六本木アートナイト2014>広域プログラム
カラダひとつプロジェクト
古着を再利用した巨大なパッチワークのアート作品を制作する西尾美也氏が、<六本木アートナイト 2014>のために、六本木周辺で集めた約2000枚もの古着を使用した作品3点を制作・展示。六本木ヒルズアリーナに展示する「人間の家[スカート]」は、色とりどりの古着を約4m×9m×12枚のサイズで繋ぎ合わせ、巨大なスカートに見立てた作品で、観る人をやわらかく包み込みこみます。東京ミッドタウンでは、様々な種類の花柄の古着のみを集めて大きな花を形作る、高さ約2.5mの「花柄/花」を、国立新美術館では古着から取り出した何千個にもおよぶボタンを雨にみたてたインスタレーション「ボタン/雨」で幻想的な空間を創出。
《人間の家[家]》2010年 撮影:齋藤剛
《花柄/花》2011年 撮影:下道基行
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《ボタン/雨》2011年 撮影:下道基行
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このプロジェクトでは作品の材料となる古着を広く一般から募集するとともに、集まった古着で西尾氏と一緒に作品をつくる仲間を募集し、その仲間達と共に現在、六本木で滞在制作を行っています。3月15、16日には公開ワークショップも行い、作家と触れ合いながら作品の完成と、<アートナイト>当日をみんなで楽しみにするプロジェクトに発展しています。
六本木パレード ふわりたい ながれたい つなぎたい
ダンサー・振付家の伊藤キム氏が監修する、地元(六本木)の方や一般公募の参加者によるダンスパフォーマンスを取り入れたパレード。
伊藤キム氏が手掛けた 過去のパフォーマンス風景
<アートナイト>当日を前に練習を重ねた約100名の集団が、六本木ヒルズ、東京ミッドタ ウン、国立新美術館など、六本木の街をパレードで繋ぎます。 身体のパーツや六本木の街、六本木で生活する人々からヒントを得て考案された振付は、見ている人も思わず真似をしたくなる楽しいダンスです。音楽は、作曲家の川 瀬浩介氏が担当、今回のパレードのために制作されたオリジナル楽曲でパレードを盛り上げます。衣裳は、参加者自らが美術家、吉田一郎氏監修のもと制作。頭上で揺ら ぐヒトガタのヘッドセットも、夜の街を流れるように光り輝かせます。パレードと共に登場する「ろ」「つ」「ぽ」「ん」「ぎ」の文字を運ぶパフォーマーにも注目!
街なかウォーク
<六本木アートナイト>では、街中のストリートや、公園などに作品を点在させることにより、六本木の街の魅力を発 見できる夜をつくり出しています。今年も大型のインスタレーションや、「動け、カラダ!」のテーマに相応しいダンサー、パフォーマーによる生身の身体を使ったダンスや舞台の要素を取り入れたパフォーマンスを各所で実施します。
・インスタレーション
篠田太郎「月面反射通信技術」
佐藤悠 「ゴロゴロ六本木」
西尾美也「カラダひとつ工房」
遠藤一郎「ときめきティールーム」
・パフォーマンス
東野 祥子「世界は不在の中のひとつの小さな星ではないか?ーーNIGHT バージョン」
ヒスロム「Richard Funky は石がきらい」
岩渕 貞太「ダイバー」
んまつーポス「筋肉率39.0%の身体が宙を切る。そんなダンスです。」
カラダひとつ劇場
コアタイムの六本木ヒルズアリーナでは、オープニングセレモニー以降、音楽パフォーマンス、ダンスパフォーマンス、サイレントディスコなど、今年のテーマである「動け、カラダ!」を具現化する様々なイベントが夜を徹して開 催されます。 西尾美也氏による作品「人間の家[スカート]」のたもとで、参加者がヘッドフォンを片手にリズムを刻むサイレント ディスコや、近藤良平氏の音頭のもと繰り広げられる真夜中の盆踊りも1年の時を経て再び登場。この他にも「動け、カラダ!」にちなんだアーティストとのトークイベントも盛りだくさん!
カラダひとつ広場
東京ミッドタウンのキャノピー・スクエアではコアタイムの間、インスタレーションを公開するとともに、六本木ヒルズアリーナの展開と一部連動して様々なパフォーマンスを行います。西尾美也氏による作品「花柄/花」の傍では、 フラワーアートコンペティション「フラワーアートアワード」で実績のある花作家によるライブパフォーマンスを実施。吉本雄一、渡辺あしな、小野寺衆などの花作家が、フラワーデモンストレーションを披露しながら、フラワーアレンジを完成させ、アートフラワーと生花の饗宴を楽しむ事ができます。また、サイレントディスコや近藤良平氏による真夜中の盆踊りも開催予定です。
アート型人生相談“六本木の父”-相談しよう、そうしよう。-(仮称)
六本木ヒルズアリーナのコアタイム時間中、複数のアーティストが時間を決めて滞在し、観客の質問に答える対話型イベント。数々の修羅場をかいくぐってきた人生の達人ともいえる作家たちが「六本木の父」として、迷える子羊たちの相談にのります。ただし、ここは<アートナイト>ならではのアート型の人生相談。あなたの相談が、作家の 「脳」を動かし、参加者との対話によって、作家の「手」が動く! もしかすると、その場でライブな作品が生まれるかもしれません。
第二回六本木夜楽会
一年に一度、アーティストたちが六本木に集い、出会い、語る日、それが<六本木アートナイト>。昨年好評を博した、六本木のお店を舞台にアーティスト や各界のプロフェッショナルが意見を交換する場「六本木夜楽会」を今年も少人数でアーティストを囲み、ここでしか聞くことのできないクロストー クを満喫し、食事を楽しみながら、アーティストと直接コミュニケーションを取ることもできる貴重な機会です。昨年同様、豪華アーティストの参加が続々と決定しています。
フィード・ラブ 六本木夜楽会フードスペシャル
人が「食べること」の意味を問いかけ、料理だけでなく、その場の空気や食べる人の気持ちまで含めた「食の体験」を創りだすイーティングデザイナーのマライエ・フォーゲルサンク(Marije Vogelzang)。「フィード・ラブ」は、視覚を奪われた状態で、他者から、幼いころの記憶を呼び覚ます食品を口に運んでもらう幼児回帰を促す体験を通して、どう感じ、どんな体験であったかを話しあうプログラムで、 食という行為にデザインをプラスして、人の様々な感情を喚起します。
ワークショップ「トレードゲーム-まちシャッフル-」
日曜の午後、小学生から大人までを対象にするワークショップ。 皆さんは今の「まち」に満足していますか? 六本木の街の未来を遊びながら考える「トレードゲーム-まちシャッフル-」では、住宅やお店、学校など、今の「まち」のアイテムを誰かと交換することで、理想の六本木を作りあげ ていくワークショップです。ブロックなどを使い、体を動かしながら、みんなで魅力的な「まち」を作ります。
ヒビノカップ in 六本木
テーマ「動け、カラダ!」を最も表現できる「スポーツ」を「アート」と融合させたプロジ ェクト。サッカーに必要なボールやゴール、ユニフォームをすべて手作りし、完成したそれらを使って、子供も大人も入り混じってのサッカー大会を行います。
マッチフラッグプロジェクト
ワールドカップ開幕を直前に控え、サッカーとアートを組み合わせたプログラム。日本代表が出場するワールドカップや、なでしこジャパンが出場するアジア杯の対戦国と日本の国旗をモチーフとした大きなフラッグを制作します。
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