2015年4月25日(土)、六本木アートナイト<街なかミーティング>プログラムの一環として、シンポジウム<六本木ダークナイト>が開催されることが明らかになりました! これはライゾマティクス・真鍋大度がオーガナイズする、メディアアートのシンポジウム。日本のメディアアートの最前線で活躍するアーティスト・キュレーター・研究者らが、メディアアートの過去・現在・未来について忌憚ない意見を交わします。

登壇者は、ライゾマティクスより真鍋大度と石橋素、落合陽一、久保田晃弘(多摩美術大学)、クワクボリョウタ、齋藤あきこ、澤井妙治、徳井直生、畠中実(ICC)、八谷和彦、福原志保(BCL)、馬定延(50音順)、ほかゲストも予定。

議題は「日本のメディアアートの未来」、「メディアアートとイノヴェーション」、「メディアアートと研究」など。アーティスト・キュレーター・研究者・起業家らが集い、オープンな議論で日本のメディアアートを取り巻く現状、そして未来を考えていくセッションになるとのこと。

なお、本イベントでは、事前にTwitterで質問を募集中。ハッシュタグ「#6darknight」を付け、登壇者への質問や、日本のメディアアートの現状についての意見を寄せてみよう。あなたの質問がイベントでピックアップされるかも?!

(edit by Qetic・Yuka Yamane)

登壇者プロフィール

ライゾマ真鍋氏がオーガナイズ! 六本木ダークナイトが4/25開催 art150421_darknight_flyer

石橋素
1975年生まれ。東京工業大学制御システム工学科、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。2008年、真鍋大度と4nchor5 la6を設立。2011年よりRhizomatiksに参画。工業用刺繍ミシンを使った『Pa++ern』や産業用ロボットアームを使った『proportion』など、ハードウェアを駆使した作品を多数制作。『Lenovo』『ラフォーレグランバザール』TVCMに作品提供。やくしまるえつこMV『ルル』『ノルニル』『少年よ我に帰れ』に参加。『perfume 3rd tour -JPN-』武道館追加公演にてLED衣装制作。2011年 第15回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞、2011年 Prix Ars Electronica インタラクティブ部門準グランプリ受賞。ライゾマティクスドローン部隊隊長。

落合陽一
1987年生まれ。メディア・アーティスト、巷では現代の魔法使いと呼ばれている。筑波大でメディア芸術を学んだ後、東京大学を短縮修了して博士号を取得。5月より筑波大学助教、落合陽一研究室主宰。経産省より未踏スーパークリエータ、総務省より異能vationに選ばれた。研究論文はSIGGRAPHなどのCS分野の最難関会議・論文誌に再録された。作品はSIGGRAPH Art Galleryを始めとして様々な場所で展示され、Leonardo誌の表紙を飾った。応用物理、計算機科学、アートコンテクストを融合させた作品制作・研究に従事している。BBC、CNN、TEDxTokyoなどメディア出演多数、国内外の受賞歴多数。

久保田晃弘
1960年生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了/工学博士。世界初の芸術衛星と深宇宙彫刻の打ち上げに成功した衛星芸術プロジェクト(ARTSAT.JP)をはじめ、バイオアート(BIOART.JP)やライブコーディングと自作楽器によるサウンド・パフォーマンス(hemokosa.com)など、さまざまな領域を横断・結合するハイブリッドな創作の世界を開拓中。主な著書に『消えゆくコンピュータ』(岩波書店、1999)、『ポスト・テクノ(ロジー)ミュージック』(共著、大村書店、2001)、『FORM+CODE─デザイン/アート/建築における、かたちとコード』(ビー・エヌ・エヌ新社、2011)、『ビジュアル・コンプレキシティ─情報パターンのマッピンク』(監訳、ビー・エヌ・エヌ新社、2012)、『ジェネラティブ・アート―Processingによる実践ガイド』(BNN新社、監訳、2012)、『Handmade Electronic Musicー手作り電子回路から生まれる音と音楽』(オライリー・ジャパン、監訳、2013)などがある。
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クワクボリョウタ
アーティスト/情報科学芸術大学院大学准教授。1998年に明和電機との共作「ビットマン」でエレクトロニクスを使用した作品制作活動を開始し「デバイス・アート」とも呼ばれる独自のスタイルを生み出した。その代表作に「ビデオバルブ」、「PLX」や、Sony CSLに開発参加した「ブロックジャム」、「ニコダマ」などがある。2010年発表の「10番目の感傷(点・線・面)」以降は、光と影を用いて観る人自身の記憶に働きかけ、内面で体験を紡ぎ出すようなインスタレーション作品を中心に制作。サイト・スピシフィックなバージョンとして「LOST」シリーズを国内外で制作している。

齋藤あきこ
宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員、white-screen.jpライター、A4Aコーディネーターなどを経て現在フリーランスのライター/エディター。FITC Japanese Ambassadorなど、海外と日本のデジタル・クリエイティブを繋げるための活動も行う。Webマガジン「コロカル」、雑誌「Switch」、「Popeye」に寄稿。GINZAにて連載中。編著書「Beyond Interaction[改訂第2版]」「宮城のおきて」「地域の魅力を伝えるデザイン」。
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澤井妙治
音の仕事/サウンド アーティスト。様々な環境下での音の与える効果にフォーカスし、新たな音響インタラクション・デザインの可能性を追求する。これまでにはAudio/Visualユニットportable[k]ommunityとしての活動や、EYE(Boredoms)とのプロジェクトAEOでのセンサーを用いたパフォーマンス、Taeji Sawai名義などで<Sonar Festival>、<FUJI ROCK FESTIVAL>、東京都現代美術館 森美術館などにおいてのライブパフォーマンスやインスタレーション作品、また広告/Web/プロダクトなどの活動域においてはD&AD(Black Pencil)、Cannes Lionsなどでサウンドを用いたコンテンツで受賞多数。

徳井直生
1976年石川県生まれ。東京大学工学系研究科博士課程修了。工学博士。株式会社 Qosmo代表取締役。在学中からプログラミングを駆使した音楽、サウンド・インスタレーション作品を発表するなど活動は多岐にわたる。2009年にQosmo設立。カンヌクリエイティブライオン金賞など受賞。

畠中実
1968年生まれ。NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員。1996年の開館準備よりICCに携わる。主な企画には「サウンド・アート―音というメディア」(2000年)、「サウンディング・スペース」(2003年)、「サイレント・ダイアローグ」(2007年)、「可能世界空間論」(2010年)、「みえないちから」(2010年)、「[インターネット アート これから]」(2012年)、「磯崎新—都市ソラリス」(2013年)など。ダムタイプ、明和電機、ローリー・アンダーソン、八谷和彦、ライゾマティクス、大友良英といった作家の個展企画も行なっている。

八谷和彦
メディア・アーティスト。1966年4月18日(発明の日)生まれの発明系アーティスト。九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)画像設計学科卒業、コンサルティング会社勤務。その後(株)PetWORKsを設立。現在にいたる。作品に『視聴覚交換マシン』や『ポストペット』などのコミュニケーションツールや、ジェットエンジン付きスケートボード『エアボード』やメーヴェの実機を作ってみるプロジェクト『オープンスカイ』などがあり、作品は機能をもった装置であることが多い。2010年10月より東京芸術大学 先端芸術表現科 准教授。

福原志保
2004年にゲオアグ・トレメルとアーティスティック・リサーチ・フレームワークBCLを立ち上げ、主にバイオテクノロジーの発展や水問題による社会へのインパクトと、私たちの意識が自然、社会、文化それぞれの環境においていかに映し出されているのかを探索する活動を科学、アート、デザインの領域を超えて展開している。

馬定延(ま・じょんよん)
1980年韓国ソウル生まれ。2007年より横浜在住。学士は文系、修士は工学系、博士は芸術系。多様な言語の交差するメディアアートの社会的な意義について関心をもっている研究者。現在、日韓文化交流基金招聘フェロー、国立新美術館客員研究員、韓国美術雑誌『月刊美術(월간미술)』東京通信員。著書に『日本メディアアート史(A Critical History of Media Art in Japan)』(アルテスパブリッシング、2014)。
(フライヤー画像内 馬定延:Illustration by だつお)

真鍋大度
1976年生まれ。東京理科大学理学部数学科卒業、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)DSPコース卒業。株式会社Rhizomatiks(ライゾマティクス)取締役。身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し組み合わせることで作品を制作し、ジャンルやフィールドを問わずプログラミングを駆使して様々なプロジェクトに参加。MIT MediaLab、Fabricaをはじめ世界各国でワークショップを行うなど教育普及活動にも力を入れる。Prix Ars Electronicaでは2009年度審査員を務め、2011年度インタラクティブ部門準グランプリ受賞。文化庁メディア芸術祭においては大賞2回、優秀賞3回、審査委員会推薦作品選定は8回を数える。

Event Information

「六本木ダークナイト」 organized by 真鍋大度(Rhizomatiks)
2015.04.25(土)、26(日)@テレビ朝日umu
START 23:00(04.25)/CLOSE 2:00(04.26)
ENTRANCE FREE!!
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