冬の佐渡島、北風の冷たいこの時期に佐渡島に訪れた理由は──。2022年3月、この地にアイコニックなスポットがオープンすると聞き、プレローンチしたその場所へ。話題のスポットをお目当てに訪問したところ、思いがけず佐渡島の魅力をたくさん発見できる旅となりました。今回はそんな佐渡島の旅のレポートをお届けします。

新潟から大型フェリーで2時間半、高速船で約1時間!

「佐渡島ってすごく遠いところ」、そんなイメージがどこかにあったのですが、実際に行ってみるとなかなか便が良いのです。新潟駅から新潟港フェリー乗り場まで車で約10〜15分。新潟と佐渡をつなぐのは、佐渡汽船の大型カーフェリーまたは高速船のジェットフォイル。カーフェリーは2時間半ほどかかりますが、ゆったりと船旅気分を味わえますし、ジェットフォイルはアッという間の速さで、気づけば佐渡島に到着です。海運会社「佐渡汽船」ですが、ロゴが何ともいえないグッとくるデザイン! ロゴ入りタオルなども販売されていて、実はファンも多いそうです(納得)。

2022年3月グランドオープン、<SADO OUTDOOR BASE>がアツい!

さっそくこの旅一番の目的である話題のスポットへと訪ねてみる。その名も<佐渡アウトドアベース/SADO OUTDOOR BASE(略名:SOB)>。両津港フェリーターミナルから徒歩5分という立地に建つ<SOB>は、その名のとおり、佐渡島の“アウトドア・アクティビティ”の総合案内所、この島のアウトドア拠点地となるべく誕生しました。

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施設のロゴやサインボードは佐渡に移住した作家・イラストレーター小川温子さんが手がけているそう。ほっこり温かみを感じるデザインですね。

施設のなかは想像よりもたくさんのコンテンツで充実しています。アウトドア・グッズやキャンプ用品を販売するショップをはじめ、トレッキングシューズや釣り具の貸出、電動クロスバイクや街乗り用のレンタサイクル、シーカヤック体験予約など、さまざまなアウトドア・プログラムに出会うことができるのです。

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レンタル用品が充実しているので手ぶらで立ち寄れる手軽さもあり、本格的なアクティビティ体験をしたい人にとってもとっても便利な拠点!

佐渡の街を自然をライド、充実のレンタサイクル

レンタサイクルは、タイヤの小さいミニベロからクロスバイク、ロードバイク、ファットバイクまで揃っています。アシスト機能つきのE-bikeなので坂道もスイスイ、快適に走行できるので安心ですね。初心者でも楽しめる田んぼや街を走る周遊ツアーから本格的にライドしたい方向けのコースまでさまざま!なかには、ブルワリーに立ち寄れるツアーもあるとか……!そのときは自転車を引き取りに来てくれるそうで、これは<SOB>ならではの贅沢なサービスですね。

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写真提供:佐渡アウトドアベース

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海側から山側、街なかや湖周辺を自転車でめぐれる貴重なライド・アクティビティ。車移動では味わえない別の景色をみることができます。(写真提供:佐渡アウトドアベース)

佐渡アウトドアベースのプロ、店長の石井さん

なにより魅力的に感じたのは、<SOB>にはアウトドアのプロ、ガイド的役割の方が常駐していること。

この日、<SOB>店長の石井さんにお会いすることができました。もともと佐渡出身の石井さんは、東京のトライアスロン・ショップで9年働き、佐渡の魅力を伝えたいと思いたち、佐渡に戻ってきたそうです。「季節に合わせて、佐渡ならではのアクティビティ体験を提案していきたいです。海、山、湖、ロードなど美しい自然に恵まれた佐渡の魅力を肌で感じていただければ」とお話されていました。石井さんの他にも、マリーンスポーツや山岳のプロもいるそうで、なんとも心強いですね。

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「佐渡にはいろんな遊びがあることを発信していきたいーー」、<SOB>を訪れたらぜひ石井店長にご相談を!(写真提供:佐渡アウトドアベース)

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写真提供:佐渡アウトドアベース

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写真提供:佐渡アウトドアベース

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マリーンスポーツからトレッキング、四季折々の景色を堪能できるので季節にあわせて何度でも訪れたくなります。(写真提供:佐渡アウトドアベース)

さらに、この施設内にはロッカーや荷物預かり所、更衣室+シャワールームも完備。エントランス入って正面にはカフェ・コミュニティスペースもあり、アウトドアが得意でない人も、ちょこっと寄って情報をチェックするなんてこともしやすく、複合的な要素をかねそなえるスポットになっています。

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写真提供:佐渡アウトドアベース

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写真提供:佐渡アウトドアベース

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<SADO OUTDOOR BASE>、佐渡島の玄関口を代表する人気スポットになりそうですね。冬ももちろん良いですが、青い海と美しい緑の自然が輝くグリーンシーズンがさらに楽しみになりました!

とにかく美味しいクラフトビールを、トキブルワリー

話題の新スポットを堪能した後、<SOB>のレンタサイクル周遊コースの立ち寄りスポットとしておすすめされた<t0ki brewery/トキブルワリー>にも訪問しました。2021年9月末、佐渡島・初のマイクロブルワリーとしてオープンしたそうで、“その時にだけ飲める特別なクラフトビール”を提供しています。温かみあるウッディな内装に、洗練された店内のインテリアは、佐渡という土地への新しい風を感じるお店でした。この日も3種類のクラフトビールを味わうことができました!

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内装ひとつひとつにこだわりを感じます。現在、新たな設備を導入しオリジナルのクラフトビールを造る準備をしているらしいです!

旅の気分を盛りあげる食と宿、美一

旅するなかで、その土地の居心地をよりよくしてくれるのはやはり“食と宿”!ですよね。今回、宿泊したゲストハウス兼レストラン<Guest Villa on the 美一>。ここのお宿は、佐渡島の南西、真野湾に面しているので、宿泊者共有リビングの大きな窓から一面、海を眺めることができます。

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客室は全部で5部屋(ツイン2・ダブル3)。ゆったりとくつろげるベッドルームの空間とアイランドキッチン付きの開放的な共有リビングも素敵でした。

夕食は1階にあるレストラン「清助 NextDoor」にて。オーナーシェフが仕入れた佐渡の旬の素材を使ったイタリアン〜フレンチの創作料理。自然の味をきれいにひき出す繊細な味つけと、彩り豊かな数々のお料理に、これぞ“舌鼓を打つ”という表現がぴったり、美味なディナーでした。

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ディナーコースの一部。佐渡産の食材にこだわったお料理とナチュラルワインやはちみつ。無農薬の佐渡産小麦を使ったブレッドも最高でした。

<Guest Villa on the 美一>で印象的だったのがとっても寝心地のよいリネン。オーナーのこだわりで金属を一切使わないベッドフレームを使っていて、掛け布団も柔らかでふっかふか。タオル類もオーガニックコットンで揃えており、セレクトが本当に秀逸! しっかり安眠できました。

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そんな<Guest Villa on the 美一>のオーナーには裏の顔、いや、実は表の顔(家業)があると! 翌朝、そのお仕事現場にお邪魔し、見学ツアーを開いていただくことができました。

佐渡に生きる伝統的な食の歴史、ソウルフード

佐渡島には、伝統的な食文化があります。例えば、お米。江戸時代から受け継がれている岩首地区という場所に残る<岩首昇竜棚田>。美しい朝日に照らされ天に登る竜のように見えるといわれ、今でもこの棚田を守る“棚田爺こと大石さん”は地元で有名人。そして、名勝「夫婦岩」の目の前に建つ塩造り工房<佐渡風塩釜>は、海水を薪で炊き上げる昔ながらの手法でつくる、天然のミネラルがたっぷりの自然塩。ここの釜を守るのは佐々木さん。他にも、複数の酒蔵など数々の伝統的な生業と食文化を有している。

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岩首昇竜棚田

昨晩お世話になった、<Guest Villa on the 美一>のオーナー山内さんが4代目として見習い中の家業「早助屋」は奥様の実家で、1970年より佐渡名産「いごねり」を一筋に作り続ける老舗店とのこと。正直、“いごねり”という言葉は、初めて耳にした名称でした。見学ツアーで山内さんから「いごねり」について教えてもらったところ、なんと江戸時代から食されていた歴史ある加工食品で、別の地域では“おきゅうと”とも呼ばれる(おきゅうとは聞いたことある!)。佐渡では、もともと冬場のお祝い事で食べていたそうで、現在は日常的な食品となり、まさに佐渡島のソウルフードなのです。エゴ草という海藻をお湯で煮て、混ぜて、固めるという工程。出来上がった「いごねり」を味見させていただいたところ、見た目は色の濃いところてんのよう。食べてみると、ところてんよりモチモチとしていて海藻の味がしっかりあり、蕎麦つゆでいただきましたがとっても美味しかったです。低カロリーで食物繊維が豊富ということで、改めて現代人の食生活に、この「いごねり」は注目すべきフードだと思いました。

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海藻の配合と“練り”の工程が、味と食感に差をつけるそうです。長年かけて“もちもちの食感”を追求し、作り続けるているのが老舗早助屋さんなのです。

冬は佐渡牡蠣を食すべき、加茂湖のカキ小屋

佐渡の伝統的ソウルフードの貴重な見学ツアーを終え、さらに佐渡の食文化に触れることができました。この旅のクライマックスとなった場所、佐渡の加茂湖。この加茂湖、牡蠣の養殖の歴史は古く、100年続いているという。もともと淡水の湖だったのが、明治期に大雨等で湖が氾濫するのを防ぐため海へ続く開水路が作られ、牡蠣の養殖に適した汽水湖に。今回、カキ小屋<あきつ丸>を訪ね、現在3代目となる船長さんに、湖の沖まで船をだしてもらい、牡蠣漁の様子をみさせていただきました。

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湖に浮かぶ牡蠣棚。牡蠣棚はいかだのようになっていて、タネ牡蠣を仕込み、1年ほど育てたら食べごろとなり、棚から吊るしたロープを機械で巻き上げ漁を行う。

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採れたての牡蠣は人の手で身をとりだす。固い殻を素早く剥く作業はまさに職人技!

カキ小屋<あきつ丸>にて、牡蠣のフルコースをいただきました。牡蠣のしゃぶしゃぶや蒸し牡蠣、牡蠣フライに牡蠣の炊き込みご飯……! どれも頬っぺたが落ち続けるくらいに感動的な美味しさでした。正直、養殖の牡蠣がこんなに美味しいなんて知らなかったです。<あきつ丸>の船長さんや奥さまいわく、「湖にはプランクトンが多く、ふっくら大きく育つ。新鮮だし味も濃い、牡蠣が苦手という人もみんな美味しいといって食べてくれるんだよ」とお話しいただきました。いや、もう、本当に美味しかったです! 冬のシーズンしか食べることができない佐渡牡蠣、これも佐渡島の季節限定の魅力だと実感しました。

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1日で「恋しくなる」場所になる、佐渡島

今回、1泊2日での佐渡島訪問でしたが、たった1泊でもこれだけエンジョイできる場所もなかなかないと思います。佐渡島には、その歴史とともに根付いた文化があり、それを今も守り、継承している方々がいます。そのなかで“新しい風”となる取り組みや、好んで変化を遂げようとする土地の姿に、特別に惹きつけられる力があると感じました。そこには“佐渡島を愛する人”がいるからこそ、旅人がこの土地にまた戻ってきたいと思うのだなと。

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写真提供:佐渡アウトドアベース

最後に──、カキ小屋にいく道中、特別天然記念物のトキのファミリーに遭遇しました。悠々自適に田んぼで集うトキを目の前にし、街と人が真隣に在るのに、自然や生きものがこんなに近くに感じられる、それが佐渡島という場所なんだと改めて感動を覚えました。佐渡が恋しい、またすぐに戻ります。

Text & Photo by Asami Shishido(Qetic)