食とものづくりの街・金沢を拠点とし、伝統技法から最先端のテクノロジーまで既存の枠を超えたあらゆる素材や技法を掛け合わせた実験的なプロセスによって、新たなモノと体験を生み出すことによって新価値の造形を目指すクリエイティブ集団「secca」。seccaは2023年7月で開業から10周年を迎える。そんな一つの節目を迎えるにあたり、<secca 10th Anniversary Exhibition 「巧藝」>が7月30日(日)から8月6日(日)の期間、江戸見坂森ビルにて開催される。
アンドレ・チャンによる一夜限りのディナーのための器、川井憲次氏のために素材や形状から考え直した新しい音を奏でる楽器など展示
seccaはこれまで、台北の二つ星レストラン「RAW Taipei」など数々の星付きレストランを出店するシェフ、アンドレ・チャン氏、『攻殻機動隊』、大河ドラマ『花燃ゆ』の音楽などを手がける川井憲次氏など、世界的なクリエイターやアーティストとコラボレーションし、唯一無二のプロダクトと体験を生み出してきた。
「工芸」が多様に進化する一方で、「工芸」という言葉が何を指すものなのか不明瞭になってきている現代。日本で生きる者として日本特有のものづくりのその先を描くため、歴史から何を受け継ぎ、どのようなカタチで未来に繋げていくべきなのか。seccaはその問いに対し、日本で磨かれてきた独自の美意識と技能を受け継ぎ、現代の思想と先端技術を含めた巧みな技能によってつくられた藝術に値する現代の上手物を「巧藝-KOGEI-」という言葉で再定義することでこれまでの10年を振り返り、次の10年を見据える展示会を開催する。
会場には、アンドレ・チャン氏の一夜限りのディナーのための器、川井憲次氏のために素材や形状から考え直した新しい音を奏でる楽器、世界的アーティストとのコラボレーション作品などが展示。テーマごとに大きく4つのゾーンに分かれており、各ゾーンでseccaがこれまで手がけてきた作品と共にその歴史を辿ることができる内容に。
これまでの「工芸」の辿ってきた軌跡を敬い、「巧藝(KOGEI)」をカタチづくり、世界に向けて発信するこれからのsecca、そして本展。新たな解釈が加わった「巧藝(KOGEI)」をぜひ体験してほしい。
INFORMATION
secca 10th Anniversary Exhibition『巧藝-KOGEI-』展
2023年7月30日(日)~2023年8月6日(日)
13:00 〜 20:00(土曜日・日曜日は10:00〜18:00)
入場料:無料
会場:江戸見坂森ビル(〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-40)