谷川俊太郎の引き出しに約70年間眠っていた貴重なネガと、詩作を始めたころの詩が部数限定の2冊組愛蔵版となり待望の書籍化。作品集『楽園』が3月17日(金)より発売される。
谷川俊太郎、貴重な写真集・詩集が2冊組愛蔵版となり書籍化
『楽園』は、谷川俊太郎が詩人・写真家としてまだ世に出る前の18歳から21歳の時期に、二眼レフカメラで身の回りの日常を捉えた写真を収めた写真集「lost & found」と、友人に勧められて詩作を始めたころの詩を中心に谷川氏自身が選び、編んだ詩集「shuffle」の2冊をリソグラフ装の函に収めた「谷川俊太郎の原点」とも言える作品集。
18歳から21歳のころの谷川氏が愛した日常の光景を収めた写真と、社会への距離感と自由への憧れを感じながら生きる心象を描いた詩を併せて味わうと、写真が持つ含意がより深まるように感じられ、70年前の作品が時を超えて今も、豊かな時間と空間を湛えていることに驚かされる。本書は谷川氏のアーリー・ワークスであると同時に、「永遠の少年」の魂のタイムカプセルとも言える一作だ。
70年間谷川氏の引き出しに眠っていたネガフィルムを借りて実現
今回の出版は、「アナログレコードのように味わいのあるフィルム写真を見直そう!」と結成された「Dear Film Project」(以下DFPとする)のメンバーが、70年間谷川氏の引き出しに眠っていたネガフィルムを借りて実現。
数々の名作写真集のプリンティング・ディレクションを担当した野口啓一をはじめとして、製版、印刷、製本は写真の質感を表現するため、この道数十年のプロが集結し、最高の職人チームによって手作業で行われた。アートディレクションと装丁のリソグラフ印刷はDFP白谷敏夫が、編集はDFP尾崎靖が担当、谷川氏をリスペクトする心意気がここに集結。クラフトワークの塊を愛蔵版として限定発売に至る。
さらに本書刊行を記念し、展示・トークイベントの開催も決定。写真作品はオリジナルネガから、小瀧達郎氏(写真家)によってプリントされたモノクローム(ゼラチン・シルバー・プリント)を展示する。谷川俊太郎サイン入り書籍の販売、またトークイベントも開催予定となっているので、ぜひお見逃しなく。
INFORMATION
楽園
2023年3月17日 *地域によって異なることがあります
著:谷川俊太郎
仕様:函入り、2冊セット商品
・写真集「lost & found」B5判変 上製(布装) ダブルトーン 80頁
・詩集「shuffle」B5判変 上製(布装) 1色刷 80頁
¥11,000(tax incl.)
ISBN:978-4-910352-66-4
EVENT INFORMATION
谷川俊太郎写真展「楽園 lost & found」
2023年3月1日(水)~5月27日(土)
開館時間:11:00~19:00
休廊:日・月・祝 ※ただし、5月3日(水)~5月5日(金)は開館いたします。
入場料:一般・学生:800円 ※中学生以下無料
トークイベント:「谷川俊太郎さんの写真と詩は、なぜ魅力的なのか?」
開催日程:2023年3月18日(土)予定
【会場】gallery bauhaus(http://www.gallery-bauhaus.com)
〒101-0021 東京都千代田区外神田2-19-14
TEL:03-5294-2566/FAX:03-3256-3545
JR、東京メトロ(丸の内線)御茶ノ水下車 徒歩5分
森岡書店 銀座店
2023年3月7日(火)~3月11日(土)
営業時間:13:00~19:00
入場料:無料
トークイベント:「『楽園』ができるまで」
開催日程:2023年3月7日(火)予定
【会場】森岡書店 銀座店
〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目28−15 鈴木ビル1階
TEL:03-3535-5020