国際的に高い評価を得る日本人アーティスト、田名網敬一(1936‐)の初となる大規模回顧展<記憶の冒険>が8月7日(水)から11月11日(月)まで国立新美術館で開催される。

60年に渡る田名網敬一の創作を辿る<記憶の冒険>に

幼少期に経験した戦争の記憶とその後に触れたアメリカ大衆文化からの影響が色濃く反映された、色彩鮮やかな作品で国際的な知名度を得ている田名網敬一。本展<記憶の冒険>は、当時の資料を含めて田名網が手掛けた膨大な作品を紹介することで、これまで包括的に捉えられることがなかった、60年以上におよぶ活動を「記憶」というテーマのもとに改めて紐解こうとするものだ。

田名網敬一の世界初となる大規模回顧展<記憶の冒険>8月より国立新美術館で開催 artculture240604-tanaami-keiichi1
田名網 敬一
Keiichi Tanaami
彼岸の空間と此岸の空間
Realm of the Afterlife / Realm of the Living
2017
Pigmented ink, acrylic silkscreen medium, crashed glass, glitter acrylic paint, acrylic paint on canvas
217 x 300cm(triptych)
©Keiichi Tanaami
Courtesy of NANZUKA
田名網敬一の世界初となる大規模回顧展<記憶の冒険>8月より国立新美術館で開催 artculture240604-tanaami-keiichi2
田名網 敬一
Keiichi Tanaami Wonder Woman_04 Wonder Woman_04
1967
Ink, collage paper on paper 38.5 x 48.5cm
©Keiichi Tanaami
Courtesy of NANZUKA
田名網敬一の世界初となる大規模回顧展<記憶の冒険>8月より国立新美術館で開催 artculture240604-tanaami-keiichi3
田名網 敬一
Keiichi Tanaami GoldFish
GoldFish
1973
Acrylic on illustration board 36.4 x 51.5cm
©Keiichi Tanaami
Courtesy of NANZUKA

87歳となった今も旺盛な創作活動を続ける田名網の存在は、世代や国を超えたアーティスト、そしてデザイナーたちを魅了し続けており、コラボレーションを求める声は後を絶たない。また近年、田名網は海外文化を独自に受容した戦後日本の作家としても世界的に評価が進み、ニューヨーク近代美術館(アメリカ)、ウォーカー・アート・センター(アメリカ)、シカゴ美術館(アメリカ)、M+(香港)、ハンブルガー・バーンホフ(ドイツ)にも作品が所蔵されている。本展は多方面から注目が集まる田名網が現在まで探究を続けている、虚実が入り混じった記憶の コラージュのような作品世界を存分に体感できる待望の機会となるだろう。

田名網敬一の世界初となる大規模回顧展<記憶の冒険>8月より国立新美術館で開催 artculture240604-tanaami-keiichi4
Portrait at
「パラヴェンティ:田名網 敬一」プラダ青山店にて 2023年 “PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI”, Prada Aoyama, 2023
©Keiichi Tanaami
Courtesy of NANZUKA

EVENT INFORMATION

田名網敬一 記憶の冒険
Keiichi Tanaami:Adventures in Memory

田名網敬一の世界初となる大規模回顧展<記憶の冒険>8月より国立新美術館で開催 artculture240604-tanaami-keiichi5
会期:2024年8月7日(水)~2024年11月11日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E
主催:国立新美術館、朝日新聞社
協力:NANZUKA
観覧料:一般2,000円、大学生1,400円、高校生1,000円
※中学生以下は入場無料。
※障害者手帳をご持参の方(付添の方 1 名含む)は入場無料。
チケット情報は後日、国立新美術館ホームページ等でお知らせします。
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