「Thir(s)ty One」というパーティーをご存知だろうか? 今年3月31日に1周年を迎えるパーティーだが、詳細は非公表。というのも、パーティー情報を発信しているInstagramは承認制になっており、友人の友人しか入れない仕組みなのだ。それは、「クローズドの中でもオープンなコミュニティ」であることを大事にしているためであり、それによって安心感のあるコミュニティづくりを目指している背景がある。本記事では、そんな「Thir(s)ty One」について、主催メンバ―のインタビューとともにご紹介。
“1年未満で100人を超える規模に”
運営メンバーの構成は、普段は代理店や制作会社で働く広告・PR・デジタルのプランナー&プロデューサー4人。「だれかの友達であること」がこのパーティに入るためのルールであるため(逆にそれ以外は無制限!)、彼らの友達や知り合いから輪が広がり、主に広告・PR・クリエイティブ関連の20代のプレイヤーが夜な夜な集まっているという。
発足のきっかけは、コロナによる対面飲み会ができない空気感が2年以上も続いていた2021年末。プロデュースメンバーが友人限定でYear End Partyを行ったところ、友人が友人を呼び、想像以上に人が来て盛り上がったことから始まったとのこと。飲み会や会食で仕事の親睦を深めていくようなやり方ではなく、定期的に音楽とおしゃべりを楽しみに集まれる場を作ることで、人と人とが出会い価値を生み出していく場づくりができないかと考え2022年3月31日にスタートした。
そこから、友人たちにDJやVJ、フードやバーテンを頼んで「31」の中でやりたいことを実現するほか、友人が作ったものを気兼ねなく発表できる場づくりをして、緩やかにそのコミュニティの可能性と同時に拡大していった。次第に人が人を呼び、最初は20人程度からはじまったものの、12月には100人を超える規模となり、現在では、クリエイターやアーティスト界隈の方々が集う場に。コンセプトは「31日がある日にだけ開催される秘密のパーティ」。
「Thir(s)ty One」Message
Thir(s)ty Oneは、31日がある日にだけ開催される秘密のパーティ。
僕たちが大事にしていることは、
そこに行けば友達に会える安心感とともに、
音楽とお酒とファッションを楽しめるような場所であることです。
このパーティに参加するためのルールはたった一つ。
このパーティに来ている人だれかの友達であること。
この「友達の友達」の数珠つなぎのルールのもとで、
会話のきっかけのハードルを下げ、
新たな人と人が交流しやすいようにしています。
クローズドだけど、中はオープンなコミュニティ
──大事にしていること
知らないひとが沢山いてナンパされるような場所ではなく、酒を飲める人だけが楽しめる飲み会でもなく、安心して周りの人達と健全に楽しめる「クローズドだけど、中はオープンなコミュニティ」であることを大事にしています。
──始めたきっかけ
コロナ以降の世界では、すべてのコミュニケーションがデジタルに一度移り変わりました。そしてそんな世の中を体感して改めて、人と人がリアルな場でコミュニケーションをしていくことの健やかさを、ちょっとした友達との集まりのなかで痛感し、たまに集まって、つながりを感じたり、価値観を共有できるような、僕たちの世代の交流をつなぎ続ける場所が必要ではないかと考え、「Thir(s)ty One」を立ち上げました。
──目指していること
今、僕たち必要なものとして、ネットの広場ではなく、知らない人だけが行き交うストリートでもなく、緩く閉じられたコミュニティのなかで、お互いの価値観や考えを忌憚なく言い合ったり、共有したりできるような場所が必要だと考えています。
この緩く閉じたコミュニティを続け、成長させていくことで、「月のカレンダーの中に”31日”があるだけでその月をワクワクして過ごせる」といった「31日がある月」の一つのアイコンになれたらと考えています。
「Thir(s)ty One」の告知は、非公開のInstagramのみ。共通の友人が2人いたら、承認します。
これからの「Thir(s)ty One」にもぜひ、ご期待いただけたら嬉しいです。
3月31日には1周年イベントが企画されており、初となるオールナイトでの開催。出演者には、過去1年に参加してくれたDJ&VJらが20人集結するほか、maco maretsやKingoなどゲストアーティストによるライブも初開催される。その他にも、フード提供やジャグアタトゥーなど、彼らの“友達”が持ってきてくれた様々なコンテンツが登場予定。ちょっとした新しい会話を生み出す仕掛けが施されたステッカーも配布されるとのことなので、ぜひ今回のメモリアルな祝祭をチェックしてほしい。