東京芸術祭実行委員会が、9月30日(水)〜11月29日(日)の期間、豊島区池袋エリアを中心に<東京芸術祭 2020>を開催することを発表した。
<東京芸術祭 2020>が開催決定
<東京芸術祭>は、東京の多彩で奥深い芸術文化を通して世界とつながることを目指し、2016年から開催されている都市型の総合芸術祭。新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、感染症との共生のあり方が求められている中で開催される今年は、徹底した感染症拡大防止に取り組みながら、安心安全な形での開催を目指すだけではなく、これからの新しい舞台芸術の在り方を提案するための、多様な実施形態も検討しているとのこと。
今回の発表に伴い、2018年から総合ディレクターとして就任した宮城聰(演出家/SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術監督)と、プランニングチームのコメントが到着した。プログラム等の詳細については随時発表されるとのことなので、続報を待とう。
<東京芸術祭>総合ディレクター・宮城聰 コメント
東京の魅力ってなんでしょう? ひとつだけ挙げるなら、やっぱり多様性ではないでしょうか。
いろんな人がやって来る。いろんな「他者」を知ることができる。どんな人にも居場所がある。
いまこそ、改めてこの魅力を取り戻す時です。
精神に自由な外出をさせましょう。「多様性」と「防疫」は、きっと両立します!
<東京芸術祭>プランニングチーム コメント
<東京芸術祭>は「東京がさまざまな回路を閉ざさないために、国際的な舞台芸術のフェスティバルは必要だ」と考え、今年度の開催を決めました。「リスクをミニマムにしつつ人と人が出会う」という大きな課題に立ち向かって、ここから舞台芸術の新たな在り方を提案してまいります。
これまで東京は、世界最大規模の経済都市として、その発達した都市機能に様々な人々が集まり、様々な価値観を受け入れ続けてきました。舞台芸術や劇場も、その多彩なプログラムに多様な人々が集い、誰にでも開かれた居場所として街の魅力の一端を担ってきました。
しかし今、東京の魅力として当たり前に在ったものが、コロナの後に、コロナと共に、どう在ることができるのか、仕事も、学校も、娯楽も、そして芸術も、その在り方を切実に問われています。今、街も、人も、これらを失うわけにはいきません。
<東京芸術祭>は、舞台芸術がこれからも在るために、多様な人々の居場所として東京の魅力の一端を担い続けるために、2020年の開催を決断しました。開催にあたっては感染症拡大防止対策を万全に実施した上で、安全性や作品への影響など、作り手と観客の双方でこれからの舞台芸術の在り方を検証し、変化を恐れず、これを機に舞台芸術がより開かれたものとなるよう尽力いたします。どうぞご期待ください。
EVENT INFORMATION
東京芸術祭 2020
2020年9月30日(水)〜11月29日(日)予定
会場:東京芸術劇場、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、GLOBAL RING THEATRE(池袋西口公園野外劇場)ほか 池袋周辺エリア
主催:東京芸術祭実行委員会[豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、フェスティバル/トーキョー実行委員会、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)]
※公式サイトは只今準備中